2013年上半期ベスト映画いくつか

2013年も折り返し。上半期の映画まとめ。映画館で見た新作映画28本、自宅で見た新作映画20本、それぞれからお気に入り映画を選ぶの巻。このままのペースなら昨年の本数は軽く上回りそうだなぁ。見たい映画をたくさん見ていきたいですね。



今年一発目の劇場鑑賞映画『LOOPER/ルーパー』より始まりの合図待ちの図。


2013年上半期ベスト【劇場鑑賞編】

01.『LOOPER/ルーパー
02.『キャビン』
03.『ゼロ・ダーク・サーティ
04.『ラストスタンド
05.『グランド・マスター』

LOOPER/ルーパーライアン・ジョンソン監督は、それまで持っていた価値観が全てリセットされてしまい人生観が180度変わってしまう、という作家性を見せてくれます。袋をかぶった悪人たちは、自分がどこに飛ばされたのかを知らずに処刑される。しかし、ルーパー達もまた袋の中にある「世界」を知ることなくサイクルを閉じていく。映画は、その未知の領域へといざなってくれるんですねぇ。ホント好きだわ〜。

『キャビン』は、溜めて溜めて一気に出す放出感が最高。これから何度もお世話になることでしょう。『ゼロ・ダーク・サーティ』は、溜まって溜まって虚脱感に満たされていく。これまた最高でありましたよ。『ラストスタンド』は、どんな個性ともやっていける安定のシュワパワー。『グランド・マスター』は、時間に抗おうとするかのような映像表現に惚れ惚れ。という感じでした。

劇場鑑賞した新作映画でいえば他には、スタローンの嫌々斧アクション冴え渡る『バレット』。ウェス・アンダーソンの人間人形劇『ムーンライズ・キングダム』。『フライト』や『オズ はじまりの戦い』などもとっても良かったですね。

レンタルで見た新作映画は『ルビー・スパークス』と『ジャッジ・ドレッド』が格別。邦画では、黒沢清の『リアル〜完全なる首長竜の日〜』。橋本愛主演だけど印象に残ってるのは演技初挑戦の現役ピアニスト清塚信也『さよならドビュッシー』。真面目な物語運びにスッキリ感動させてもらえる星野源夏帆主演『箱入り息子の恋』が好きでした。




配信スルーになった『ダムゼル・イン・ディストレス バイオレットの青春セラピー』より。一番左のキャリー・マクレモアが可愛い。


さて、劇場鑑賞や新作チェケラはそんな感じですが、今年は劇場未公開の作品も結構見ています。昨年ベストスリーに選んだ『Easy A』(邦題:小悪魔はなぜモテる?!)と『Like crazy』(邦題:今日、キミに会えたら)がDVDスルーだったんで、今年はちょっとチェケラ数を増やそうと躍起になっているのです。実際、今年は『Killer joe』(邦題:キラー・スナイパー)という劇場未公開の傑作で幕を開けていますしね。そんな感じで未公開チェケラをまとめておきますゆ。


2013年上半期ベスト【劇場未公開編】

01.『Extraterrestrial』(邦題:エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる)
02.『Project X』(邦題:プロジェクトX
03.『Damsels in distress』(邦題:ダムゼル・イン・ディストレス バイオレットの青春セラピー)
04.『21 Jump street』(邦題:21ジャンプストリート)
05.『Here comes the boom』(邦題:闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ)

プロジェクトX』と『21ジャンプストリート』は、スーパーバッドな奴らのアガること間違いナシな映画。『エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる』に関しては言葉よりもまずはこの画を見てもらいたいです。どぞ。

テレビで生中継されてるバカでかい未確認飛行物体を大体このくらいのサイズなんではないかと確認してみるの図。


スティーヴ・カレルキーラ・ナイトレイ主演で劇場公開された『エンド・オブ・ザ・ワールド』とは別物の『エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる』は、「未確認飛行物体」の飛来により混沌をきわめた世界というピンチにあろうことか便乗し、秘めていた想いを成就させようと奔走するオカシなスペイン映画。とにかく主人公のラストの選択が好きなんですよねぇ。もうそれに尽きるというくらい。

『闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ』なるけったいな邦題を授かった『Here comes the boom』は、10年前は表彰されるほどイイ先生だったけど今は遅刻魔な中年音楽教師(asケヴィン・ジェームズ)が、学校の経営難を救うべく総合格闘技の大会で一獲千金を狙うというおバカもの。実際にUFCの大ファンらしいケヴィン・ジェームズが顔を利かせたのかリングアナウンサー、インタビュアー、レフェリーらホンモノのUFC運営陣が登場。肝心の格闘シーンもアングル調整などでイイ誤魔化しを入れながら要所で持ち前の重量感ボディを魅せてくれました。どんだけ感とUFCバンザイ感の気持ちいい映画です。



最後に『ダムゼル・イン・ディストレス バイオレットの青春セラピー』。いちいちそういう思考回路なのかと会話に面白がれる映画です。男性優位な大学を変えようと女学生たちがアクションを起こすも描かれるのは男の女々しさ。そして辿り着く祝福の木漏れ日ダンスという人間賛歌。最高にハッピーにさせてもらえました。

長くなった。この調子でいろいろ見ていって年末にはごちゃまぜベストを選びたい。ハイ。おわり