うんのよさ999で全面クリア『ハングオーバー!!! 最後の反省会』

ハングオーバー!!! 最後の反省会』感想。

1作目はマイク・タイソン。2作目はポール・ジアマッティ。そして、3作目にはジョン・グッドマン。そういえば愉快な特別ゲストのいるシリーズだったんだなぁと3作目にして思いました。さびしいけれどシリーズ完結編です。二度あることは三度あると言いますが、この映画は三度目の正直の方向へ舵を取ったようです。今まで散々な目にあわされてきた一同は、アラン(asザック・ガリフィアナキス)を精神病院に入院させようと決断。キリンを虐殺するアラン、父の死に浮かれるアラン、「アヴェ マリア」を見事に歌い切るアランについに愛想を尽かせてしまいました。

失われた一夜の謎を解いていく一難去ってまた一難ストーリーだった前2作は、ゴール手前辺りで「ふりだしに戻る」を踏んでしまうゲーム的テンポが楽しいものでした。が、今回はその型は使わずで、バチュラーパーティーも記憶喪失も無し。シラフのままオカシなことに巻き込まれていきます。考えてみれば狼軍団に残された独身ってアランだけですもんね。あのアランがいきなり結婚なんて無理があるし、それ以外の理由で酒飲むのも酒飲み行為自体に懲りてるだろうから難しいってんで、まぁ、そんな感じです。

てか、あれだけの騒ぎを乗り越えて未だピンピンしていられるってホンッッット凄いですよねぇ。残ったのはタトゥーの跡くらいですか。そう考えると、ハングオーバーシリーズって、ベガスの一夜から始まった「強運」の持ち主たちによる映画だったんですねぇ。赤ん坊とか猿とかを連れ添ってきたアランの成長というささやかな裏テーマを持ってくる展開にはちょっとグッときちゃいました。そのグッときたところへ反則的にブチかましてくるエンドロールに心の爆笑。ホント今回のエンドロールにはかつてない笑撃を味わわせてもらいましたね。大満足。教師だけど腕っ節のある「ちから」担当フィル(asブラッドリー・クーパー)。置き去りか人質の「たいりょく」担当白いダグ(asジャスティン・バーサ)。謎解きひらめきの「かしこさ」担当ステュ(asエド・ヘルムズ)。そして、天性のものを持つ自称まとめ役アラン。もちろんトリックスターのチャウ(asケン・チョン)もね。全員「うんのよさ」だけはMAXです。最高!楽しいシリーズでした!おわり