2014-01-01から1年間の記事一覧

いずむうびい謹製2014年映画ベストテン

あれもこれも見よう見ようと思いながら見ていない状態なんだけれど、そんな中でも見れた映画とは縁があるでしょうよというわけで恒例行事の映画ベストテンをやっちゃおうと思います。鑑賞本数はだいたい50本くらいだと思います(その辺はまぁいいかなとw)で…

どちらもベスト10入りで入れ食いイグレシア監督2作『刺さった男』&『スガラムルディの魔女』

アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の映画を2本鑑賞。『刺さった男』感想。 「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す」とは言いますが、キツい状況にある人のほとんどは「いつの日かきっと……」と、人生が好転するのをジッと待っていて、それでもその“いつ…

ママが何とかしてくれる『ゴーン・ガール』

以前、『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)制作時に言っていた「この映画のミステリー要素にはまったく興味がない」とのフィンチャー監督の言葉に嬉しくなったことがあります。OPクレジットでイメージされているように「2人の関係の変容を如何に描くか」に集…

クリストファー・ノーランはかく語りき『インターステラー』

『ゼロ・グラビティ』(’13)の宇宙空間に「ヒイィイイッ!」と体感的に楽しませてもらえたばかりなのに、1年も経たずにこれですか!とまずは自分を律するような気持ちにさせられる傑作でありました。内容を思い返すといろんなことが頭をよぎって、いろんな…

いずむうびい謹製アニメ映画ベストテン

毎年恒例ワッシュさんのアニメ映画ベストテンに参加します。(http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20141031)大体みんなが見ているような作品しか見ていないので、映画好きではない人にでも伝わるラインナップになりました。では、さっそく。 アニメ映画ベ…

アベンジャーズZ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想。 猪木のズンドコ興行に呼ばれそうな寄せ集め軍団がひょんなことからチームを結成!チームといってもスポーツではないのでルールは無用。ルールはないけれど、プランは必要ってなわけでメカへの強さと中の人のネ…

ティンベー!ローチン!牙突零式!『るろうに剣心 京都大火編』

『るろうに剣心 京都大火編』感想。話は面白かったです。戦う→喋る→戦う→喋るの繰り返しなので全編にダラーっとした雰囲気があって、蒼紫(as伊勢谷友介)だけコント仕立てのリズムに陥っていたのは残念でしたが、まとまり具合はほぼほぼ楽しめました。 が、…

2014年上半期と7月のベスト映画いくつか

1ヶ月遅れになりましたが上半期ベスト10です。7月も入れちゃいます。2014年の上半期はとにかくレリゴーでした。レリゴーレリゴー。あの歌を聞かない日がありませんよね。ホワイトデーに映画が公開されてからまず熱心なファンの評価を集めた時点では、アカデ…

最高な『GODZILLA ゴジラ』のイイところベスト5!

『GODZILLA ゴジラ』感想その2IMAX3D字幕版ではじめて映画鑑賞しました。やばかったですねー。音すごかった。橋でムートーと接近するとこやばすぎ。館内暑かったのとエグゼクティブシート取れなかったこと以外には大満足です。一回目のゴジラ鑑賞も最高でし…

ドシラドシラドシラソラシドシラ『GODZILLA ゴジラ』

『GODZILLA ゴジラ』感想。めずらしく初日初回鑑賞。IMAXとかいう都会システムで見れていないのが残念なところですが、アメスパ2に次いで今年ベストクラスに好きな映画となりましたね。予告編からは「対ゴジラ特殊部隊!その絶望!」でアーミーアーミーな感…

盗めたからやった『ブリングリング』

『ブリングリング』感想。 ソフィア・コッポラときけば必ず見たくなるくらいにはフツーにソフィア・コッポラ監督が好きだ。代表作『ロスト・イン・トランスレーション』[2003]はたまに見たい欲求にかられるし、前作『SOMEWHERE』[2010]のまどろみ系の映像は…

欠けているもの見たかったもの『思い出のマーニー』

『思い出のマーニー』感想。 見終わって思い出したのは、宮崎駿がたしか『風立ちぬ』[2013]制作の裏側かなんかで言っていた「描いてるんじゃない。描かされてるんだ。」という一言。自分が描いているキャラクターや組み立てているストーリーなど、映画の要素…

あなたのキズを数えましょう『her/世界でひとつの彼女』

『her/世界でひとつの彼女』感想。 利便性が突き詰められ、簡素な雰囲気をまとった世界が映画の舞台。人工知能型オペレーティングシステムOS1が担うのは、人々の気持ちを読み取り、それを尊重し、望まれるがまま行動を共にすること。主人公セオドア(asホア…

それでもオレは殺ってない『渇き。』

『渇き。』感想。 妻に浮気され、娘には冷ややかな目で見られ、義父に色々なあれこれを手配され、身動きが取れなくなったところで依願退職させられ、というかコレはオレが好き勝手やって招いた結果かそれなら仕方ないかと警備員に落ちぶれながら堕ちていくこ…

開幕迫るブラジルワールドカップゆ!

戦術レビューなんぞを書けるほどの眼は持ち合わせていないが、ワールドカップときけばユニフォームを何着か注文するくらいにはサッカー好きなので、今回のワールドカップ展望なんぞを書こうと思う。現時点でネタも何も思い付いてないし、そもそも代表の試合…

俺ギターあんたエレベーター『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』感想。普通くらいにはコーエン兄弟好きなのでそそくさと見てまいりました。上半期に見たなかでもベストの方だし、コーエン兄弟作品のなかでもトップクラスに好きでしたね〜。 主人公ルーウィン(asオ…

しおれる花『ブルージャスミン』

『ブルージャスミン』感想。 主人公ジャスミン(asケイト・ブランシェット)は一度味わってしまった生活水準を下げることができない人物。セレブな生活、ブランド用品、飛行機はファーストクラスだけ。詳しくはわからないしわかりたくもないけれど、とにかく…

胸につっかえたこの気持ち『たまこラブストーリー』

『たまこラブストーリー』感想。 テレビアニメ『たまこまーけっと』は少ししか見てないんですけど、めっちゃ最高でした。タイトルに「ラブストーリー」とあるとおり、物語は「恋心」が及ぼす心情の変化を語ります。はじめのうち主人公はもち蔵(cv田丸篤志)…

林業、やめるのやめるってよ『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』

『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』感想。 矢口史靖監督の映画はぜんぶ好きなんですよね。細部は忘れちゃってますが『ウォーターボーイズ』(2001)や『スウィングガールズ』(2004)という文字面を見ると何だか楽しい気分になるし、『ハッピー …

命の救出、魂の救済『プリズナーズ』

『プリズナーズ』感想。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督曰く、この映画のテーマは「影響」だそうな。暴力がもたらす影響、家族の抱える恐怖が与える影響。「娘の失踪」という現在進行形の事件だけでなく、各々が抱える「過去」からの影響もちらつかせる、その見せ…

最高!!!!!『アメイジング・スパイダーマン2』

『アメイジング・スパイダーマン2』感想。 1作目『アメイジング・スパイダーマン』(2012)はマーク・ウェブ監督アレルギーを発症して映画館に見に行かなかったんでレンタルで見ました。面白かったけど駆け足過ぎね?ってのが最初の感想だったんですが、どう…

寒春の候で映画いくつか

『キューティー&ボクサー』感想。 牛ちゃんと乃り子さん。NYに拠点を置くアーティスト夫婦に密着したドキュメンタリー。悪趣味かもですが夫婦喧嘩を見てるの好きなんですよね〜。腹のうちがチラッと見える瞬間がたまらないです。ドキュメンタリー映画ではあ…

世界の中心で、auhhhを叫んだあと銃ブッ放して最後に宇宙人倒す『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』感想。 昨年の映画秘宝まつり以降ずーーーーっと楽しみに待っていたエドガー・ライト監督最新作。去年あたりに初めて「コルネット三部作」なる括りを知って、これまでの作品が「大人の成長」という共通のテー…

大いなる自由『LEGO®ムービー』

『LEGO®ムービー』感想。 先週はレリゴーレリゴーで今日はレゴーレゴーで頭ン中どうにかなっちゃいそうな今日この頃2D吹替で見てきました。ほとんどすべてがレゴで構築された世界。気体・液体ですらレゴで表現されています。何でも作れて何度でも作り直せる…

桜前線せまる映画いくつか

『もらとりあむタマ子』感想。 栃木ではやや遅れての上映。「少なくとも、今ではない(ドヤァ)」のところ最高。女優・前田敦子はすごくイイと思います。見ていてワケなく楽しい。タマ子(as前田敦子)と父親(as康すおん)二人の掛け合いがメイン、っていうか…

何の変哲もない贈り物『LIFE!』

『LIFE!』感想。 予告編の歌の雰囲気から何やらネイチャードキュメンタリー的 なものを感じたのとそれ自体を不必要に何度も目撃してしまったので若干構えて見てしまったんですけれど、ハイすいませんでしたっ。心にスーッと入ってくる感動が心地いい傑作で…

あなたといた私『アナと雪の女王』

『アナと雪の女王』感想。 レリゴーとしか書きようがないんですけれど、どうもこの“レリゴー”という文字面はいかつくて好きになれない。あの歌への好き度を表現するに適していない。それでもあの歌は間違いなく淀みなく「レリゴー」であると、己の聴力もとい…

ジョーク以外は本当のこと『ダラス・バイヤーズクラブ』

『ダラス・バイヤーズクラブ』感想その2 ☆主演男優賞マシュー・マコノヒー ☆助演男優賞ジャレッド・レト 祝・オスカーW受賞であります。同じ作品から主演&助演を受賞するの珍しいなと思ってちょっくら調べてみたところ、『ミリオンダラー・ベイビー』(2004…

いとしいしとに指切りげんまん『ホビット 竜に奪われた王国』

『ホビット 竜に奪われた王国』感想。 世界中で愛されるシリーズ第2弾。原作読んでないしLotRシリーズも各章1度ずつ見たっきりで記憶かなりあやふやなんですけれど、最高に楽しみました。シリーズすべてが3時間クラスという大叙事詩の始まりと終わりに立ち会…

雪がしぶとく残る映画いくつか

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』感想。 『アイアンマン3』(2013)で幕を開けたアベンジャーズ新章第2弾。見どころとなるのは、ソー(asクリス・ヘムズワース)の困った弟ロキ(asトム・ヒドルストン)が敵なの?味方なの?といったところで、まぁ、2…