タイマーリセット!『パシフィック・リム』

パシフィック・リム』感想。

待ちに待ったデル・トトロさんの夢だけど夢じゃなかった超大作!2D字幕と3D吹替をやっつけてきました〜。まず、素晴らしいのは、スクリーンにほとばしる純度100%の「愛」。あなたと出会い、あなたから学び、あなたのようになることが自分の人生だというマコ(as菊地凛子)の感情に名付けられた「愛」。その土台となる場面を表現したのが芦田“愛″菜ちゃんだという小さな奇跡。そして、この感情こそが、ギレルモ・デル・トロ監督の抱く「怪獣」や「ロボット」に対する愛情なのだという呼応が超素晴らしいです。


イェーガーとKAIJUの重量感。水しぶき。最新の技術と最大限のスケールと最高のアイデアで彩られた極彩色エンターテインメント。ヘンなことを言うようですが、初めて映画館に足を踏み入れた『ゴジラvsビオランテ』(1989)からおよそ25年、ボクの映画人生第1部はこの映画を見たことで終わりましたね。

ゴジラで味を覚え、春に東映アニメフェア、クレヨンしんちゃん、夏に学校の怪談、年末にゴジラという風に楽しんでいた小学生時代。あの頃の映画館はほとんどなくなってしまいました。近くにTSUTAYAができたので目に付くものを好き勝手見てクルクルパーな映画鑑賞法を身につけた中学生時代。あの頃はタランティーノうぜぇみたいな中二病を患ってました。高校になると超のつく話題作しか見なくなりましたが、今思えばマトリックス3部作とROTR3部作が辛うじて線を繋いでくれたかも。2シリーズに熱意があるわけじゃないけれど、見ていたときの光景が脳裏に焼き付いていて、そのおかげで20歳くらいまで映画好きが持続したような気がします。そんなこんなが1周して『パシフィック・リム』にたどり着きました。

間違いなくボクの映画人生における集大成的大傑作。とりあえず、デル・トトロ先生から教わったのは、今まで見た映画のなかで一番好きなのは何?っていうあの困った質問にこれからは「エルボーロケット!!!」と答えればいいってことです。いつの日か、この映画のような感動を味わわせてくれる映画が2本同時または4分に1本現れる日がくるまで、ボクの映画人生、タイマーリセット。おわり