「007/慰めの報酬」

007シリーズ第22弾。ジェームズ・ボンド役がダニエル・クレイグになってからは2作目。前作「カジノ・ロワイアル」の直後のお話。物語はボリビアの水紛争というシリアス路線を辿り、なかなかの緊迫感。過去の007シリーズをあまり観ていない自分はすんなり受け入れられました。

肝心のアクション。カーチェイス、格闘、追走、水上戦、銃撃戦、爆破とボリューム満点。なのですが、冒頭のカーチェイスから少し見づらく感じてしまい不安が漂う。画面の切り替わりも俺には目まぐるしすぎて疲れました。最近では「イーグル・アイ」でも似たような症状が。

敵役のマチュー・アマルリックが「潜水服は蝶の夢を見る」と同じ役名ドミニクだったのに「え?」と不意打ちを食らい、あまりのヘタレっぷりに「もうやめてあげて!」と思ってしまうほど感情移入(笑)。でもボンドは任務遂行・目的達成までやめない・諦めない冷酷無比な男。

冒頭のお歌に戸田奈津子氏の字幕「撃て!バン!バン!バン!」には「そ、それでいいの!?」と心の声を荒げてしまいましたが、自分は大好きです(笑)。最後にガンバレル・シークエンスを持ってきて、これで「ジェームズ・ボンド誕生秘話」が終了。

今回はいまいち乗り切れませんでしたが、次回作も心待ちにしています。(★★)