「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

全国一斉試写会にて鑑賞。試写会なるものは初体験。入り口での出迎えや上映前の挨拶など、なかなか厳かな雰囲気を緊張気味で楽しめた。

まず映像は凄いの一言。アクション映画に使われるCGはわかりやすいけど、こういう映画の場合どこからどこまでがCGなのか見当がつかない。この映画は豪華出演陣のビジュアルに注目してるから尚更。

ブラピのハンサムボーイっぷりには「ジョー・ブラックをよろしく」を思い出してしまい、男ながらハッとさせられた。ケイト・ブランシェットティルダ・スウィントンの2大魔女は貫禄ある演技。若いケイト・ブランシェットは凄く綺麗で惚れそうだった。いや惚れた。ティルダ・スウィントンも魅力的な奥様で面白いエピソードにもなった。惚れた。

肝心のベンジャミンが送る逆行の人生だが、これが意外にも「普通」。あの時代に生きた人間なら誰でも送るような普遍的なものなのだ。言わんとしていることはわかるが、これは気に入らない。「若返る」という奇天烈な設定に過剰に期待してしまった嫌いもあるが、彼に何が起こるのか?彼は何を感じたのか?そのとき彼の周囲は?という興味は全て総すかんを喰らうことに。

フォレスト・ガンプ」で人生の素晴らしさを描き、本作で再び人生の素晴らしさを描いた脚本家エリック・ロス。未熟な俺にはわからない魅力があるんだろう。またいつか見てみたい。(★★★☆)