「チェ 39歳 別れの手紙」

前作「28歳の革命」での経験を踏まえ、今回は思考回路がショート寸前に陥らないよう予備知識を入れて鑑賞に臨んだ。一夜漬けさえしたことがない俺が勉強したのだからかなり革命的だ。

しかし、映画が始まると名前と素性を覚えたフィデル・カストロらの登場が少なく、ひたすらボリビアでの負け戦が延々と続く。

当たり前だよね、「GUERILLA」だもん。「邦題にやられたぜ!」と開き直りつつ、前作と違い時系列も通常進行なので眉をひそめることなく鑑賞。チェ・ゲバラの悲痛な生き様を存分に堪能。

この2作で初めてゲバラに触れた無学な自分でさえ凄く「意義」があると思える作品だし、ソダーバーグ監督の入れ込みのない第三者的な姿勢が感じ取れもする面白い映画でした。(★★★)