「レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-」

三国志については知識ゼロだ。三国無双さえやったことないくらい知らない。その無知さのおかげなのか、終始「誰がどうなっちゃうのー!?」とハラハラドキドキしっぱなしで大興奮!前作も面白かったし、映像面で言えば前作の漫画的な演出を楽しめたんだけど、パート1と2どっちが良かったかと言えば断然こっち。

剣劇場面は思ったより淡泊で「名シーンを撮ろう!」という入れ込みは感じられなかった。むしろ遠慮がちで気を使ってるように感じた。それに比べ爆薬は物凄かった!もーうなんというエクスプロージョン!でありました。「赤壁の戦い」に至るまでの「緊張感」を大切に描いていたところも良かったなぁ。

ヴィッキー・チャオのエピソードが象徴するように、悪人だと感じる人間が一人もいないってのもイイ。それでも戦わなければいけないから「乱世」なんだなー、と。あぁ、そういやリン・チーリンには「絶世の美女」って言葉がピッタリだわね。浮き世離れした美しさっつーか何つーか。顔立ちは松嶋菜々子チャン・ツィイーという感じ。まぁ、ヴィッキー・チャオのほうが俄然好きなんだけど。

三国志のどこをどうひねったのかわからないけど、女性の付け入る隙が無いくらい「男の映画」だった。やっぱりジョン・ウー監督は男心のくすぐり方をわかってらっしゃるようで、何度も何度も泣かされたわー。

個人的にジョン・ウー監督最高傑作とまではいかなかったけれど、「平和への願い」がひしひしと伝わってくる渾身の力作。あのテーマソング大好き。(★★★☆)