「イエスマン “YES”は人生のパスワード」

ジム・キャリー久しぶりのコメディ作品。ジム・キャリーのこの手の映画を映画館で観るのは初めてかもしれないけど、彼お得意の顔芸や、全ての問いかけに「イエス!」と答える奇想天外なストーリーを堪能。

色んな誘いに対して頑なに「ノー!」を連発してきた主人公だが、「イエスマン」になった途端に人生が好転し、何でもかんでもうまくいくようになる。「この世は遊び場よ!」とか「ミュンヒハウゼン症候群」とか、スクーターも頭もブッ飛んでる美女とも出会える。

あの衝撃的なキスを目撃したとき、すげぇ…俺もやろうかなぁ…と思ったけど、近所のよしみでお婆ちゃんの餌食になったときにゼッタイ、ムリ!と我に返った。ってな感じで喜怒哀楽の表現が絶妙な顔芸がすげー面白くて、すっかり感情をコントロールされてしまった。さすがです。

ただ、「イエス!」と言い続ける誓約を破ると災いが起きる、という設定はなんだか呪いみたいで危なっかしく感じた。だからハリー・ポッターなのか。色んな習い事が役に立ったりする反面、FBIにテロ活動だと疑われるアメリカ専用ギャグなど、ギリギリのラインを行き来するので、クスっと笑いつつも内心は妙にドキドキしていた。とにかく、彼の人生を解き明かすパスワードは「人との関わり合いを大切に」ってこった。

しっかしジム・キャリーはチューしまくりでズルかったなー。ズーイー・デシャネルと一緒ならアドリブ旅行だって何だって「イエスオフコース!」に決まってます。(★★★)