「天使と悪魔」

ダ・ヴィンチ・コード」の続編を観た。前作は原作も読んでみたし映画も観た。だけどさっぱり覚えてないんだわな〜。ありえそうでありえない話に全くついていけなかった気がする。今回の原作に至っては存在すら知らなかった。そんな心持ちの俺がなんでわざわざ初日にこれを観たのかと言うと、予告編を見たときに神父役でユアン・マクレガーが出演していることを知ったからだ。あの胡散臭さに惹かれたのだ!

んで、本編。教皇の話をやったのち反物質生成というSF展開にビックリ。この映画のテーマのひとつに「科学と宗教」ってのがあるらしい。この時点で映画は怪しい雰囲気になる。んで、トム・ハンクス扮する主人公ロバート・ラングドン教授が登場すると、推理を分かりやすく説明してくれる台詞の応酬が始まる。これがちょっとでも洒落てればイイんだけど、あまりに単純にサクサク解決していくんで飽きる。推理モノで「分かりやすい」ってのはいかんだろ。

さて、本題(?)のユアン・マクレガー。これはもう期待通り、いや!期待以上!!とにかく怪しすぎて怪しすぎても〜う見てらんなかったわ〜。物語はもはやどうでもよくて、ヘリでヘヴンするときとか燃えちゃうときとか面白すぎ。ラストは黒い甲冑をつけたユアントム・ハンクスが「意外と似合うね」と言うんじゃないか心配した。

そういえば前作はオドレイ・トトゥとかジャン・レノも出てたな。フランス人ハリウッドスター全員集合ってなノリで。そういう見所がないのもこの映画の物足りなさに繋がってるのかも。前作も物足りないけど。キリスト教に精通しているわけではないので、その辺りのことはようわからん。ただ、うちの親がキリスト教の人に「ダ・ヴィンチ・コード面白かった!」と言ったら怒られたらしい(笑)

この映画は会員カードのポイントを使って観たんだけど、その招待券を発行するために券売機を操作したわけ、でも何度画面をタッチしても反応しなかったんだ。なんだこれ?と思ってカード挿入口に目をやると、忘れ物らしきカードが入っていた。たんまりポイントが溜まっていたので、当然よこしまな考えが浮かんだわけだが、ちゃーんと店員に渡しましたとさ。そんなわけで俺の中の「天使と悪魔」本日は天使の勝ち。(★★)