「ラスト・ブラッド」

「BLOOD THE LAST VAMPIRE」は最近観たんだけど「セーラー服と日本刀」っていうビジュアルにどっかくすぐられる魅力があるだけで、作品的にはちっとも面白くなかった。時間制限のせいか説明台詞が多すぎて苦痛だった。言葉で言うならキャラの特性を活かすとか何とかしてくれないと聞き苦しい。オニの造形ももう少し何とかならなかったのか?

んで今日の実写版。アニメ版に比べればずっと見やすくなっているんだけど、サヤの背景は夢で見せるだけかよとガッカリ。日本語は吹き替えか?あとやっぱりアクションとオニのCGが気になる。もうちっとどうにかならなかったのかぁ。血飛沫をああしたのはいいにしても、何で返り血が無いんだ?オニの血はすぐ風化するとかあの刀は血を吸うとかいう設定もないので本当に気になった。チョン・ジヒョンは「ICHI」の綾瀬はるかに比べたら遙かに(ギャグではありません)マシだけど叫び声がイマイチ。

あと何でオニをあんなに小さくしたんだ?人間のときより小さくなられると「へ、変身?」と拍子抜けしてしまう。あとはあの目を貫かれた奴。サヤに復讐するなら初めから変身はしないだろフツー。小雪もちょっとあっけない。アリスも常人なら3回は死んでる。

「トワイライト」と「GOEMON」をミキサーでかき混ぜたような映画に見えてしまったけど「どろろ」とか「SHINOBI」とか毎年のように出てくる凶悪な忍者映画に比べれば随分楽しめる。「カムイ外伝」は果たしてどうなることやら。学園ティーン系を押し出してきたのはアメリカを意識してか?アメリカと言えば似た設定の「ブレイド」にはほど遠い。

俺は押井守が苦手なのでアニメより映画がマシだったのは彼が関わってないからだと思ってる。まぁ両方ともつまらなかったけど。とりあえずね、スパッツにはガッカリしたよ!スカートの意味が無いかんね!まったく!パンツくらい見せろっつーの!(★★)