「DREAM.10」

24時頃から居眠りしてしまい10分遅れで視聴開始。関東圏内であれば会場に足を運ぶようにしてたんだけど、今回はちょっとスルーした。というのは、マッハvs青木というくだらないカードが組まれた「ウェルター級GP」にあまり興味がなかったからで、結果や試合内容を文字でこそ知ってはいたものの、試合自体を見てなかったし、誰がどういう選手なのか殆どわからなかった、というのが1っ目の理由。2っ目は今月は野球観戦があるし、来月はブロードウェイに行きたいというわけで倹約だ。本当はK−1とDREAMのどちらかには行こうと思ってたんだけど、結局どちらも行かず終い。結果、K−1→行かなくて良かった。DREAM→行けば良かった!と明暗くっきりの感想に。

試合の感想。マッハvsマリウス・ザロムスキー。「変わらないカリスマ」と称されたとおり、重いローで攻め立てリズムを刻みながら右クロスを仕込む、減量失敗を感じさせないいつもと変わらぬマッハの姿があった、、、ように見えた。しかし相手はそのリズムにノイズのように入り込んできやがった。「変なことをする奴」という簡単なイメージはあったが、まさかここまでとはザロムスキー!心なしか弁慶に似てはいるが、正当派の弁慶とはまるで違う。パンチを打つ素振りやローをカットする仕方、飛びヒザを仕掛けるタイミングなど何から何までが「変」だった。格闘技経験の無い一格闘技ファンの戯れ言ではあるが、左ハイへの対処は一発目から危なっかしく感じた。そしてドクターチェック前に左ストレートがヒットした瞬間に「あ、マッハ負ける」と思ってしまったのだ、、、。試合中にマッハの敗北を感じ取ったのは初めてだと思う。「変なことを自然にできる奴」はやっぱり「変」なのであった。

次に青木vsシャオリン。青木のキャラはとても好きだし、試合はもちろん最高なんだけど、奴のマウスは本当に余計な言葉しかでてこないので(秋山への挑戦表明には本当に反吐が出た。)、試合中以外の青木は大嫌いだった。しかしその印象が今回やや変わりました。マッハ戦で何か変わったのかなぁ。「ムエタイネタ」は笑えたし「川尻への挑戦」も実現すればベストタイミングじゃなかろうか。まぁ文字では空気まで加味できないので、会場にいたらぼくも盛大にブーイングしてたかもしれない(笑)試合は見事な作戦勝ちといった感じでなかなか見応えがあった。ぼくは終了のゴングと同時に「よし!」と握り拳をつくるほど見入ったのに、会場の盛り上がりがイマイチ伝わらない。てかあんまり盛り上がってない。これには「あ、あれ?」と拍子抜けさせられたけど、やっぱり格闘技興行はナマモノなので肉眼で見ないとわからないんだよなぁ。

最後ベストバウト。PRIDEでは一度もピンチに陥ることなく無敗を誇っていたが、あっちに行ってからはかなりのピンチを経験してきた爆撃機パウロ・フィリオ。相まみえるのは従順な飼い犬と言わんばかりに試合をこなしまくる猛獣メルヴィン・マヌーフ。まぁ結果だけ見ればマヌーフが負けるときの試合なんだが、試合前の「コーナー!コーナー!」には吹いてしまった(笑)フィリオのファイトスタイルが違うが、雰囲気だけならヴァンダレイとランペイジを彷彿とさせるものがあり、かなり楽しめた。フィリオはすぐにでもメイヘム、ジャカレイとやってほしいし、マヌーフには良いライバルが現れてくれると面白い。なんだかムサシが抜けた途端に出そろってきた感があるミドル級。ここにきて秋山の穴が痛いような気もするけど気のせいだ。

マッハは残念だったけどウェルター級GPはザロムスキーという発見があった。菊野の試合も良かったし、青木vs川尻の道も見えてきた。と、見応え十分の大会で、栃木の中心からコウカイを叫びたくなるDREAMでありました。