「ノウイング」

これを観るためにかれこれ三回ほど劇場に向かったんだけど、一回目と二回目ともに遊びに誘われてしまい頓挫していた。なんだかそれほど意気込むほどのもんじゃなさそうだし、映画やめてそっちに行っちゃお!と急な誘いにも余裕でオッケーしてました。二回とも別々の友人と遊んだんだけど、映画館に行く途中だったことを言うと「なに見に行くつもりだったの?」という質問をされた。まぁ至極真っ当な返しなんだけども、ぼくはいずれも「え?あぁ、ア、アマルフィだよ!」と嘘をついてしまった(笑)やっぱりニコラス・ケイジの映画と言うよりは織田裕二というワードのほうが当たり障りがないので、、、アマルフィを観る気はさらさら無いが(笑)

そんなわけで大して何の期待もしていない上に、劇場までなかなか到達できないという、曰く付き?のこの映画ですが、今日三度目の正直ということで無事鑑賞して参りました。普段ぼくは事前情報をほとんど入れないで鑑賞するのだけど、オカルト風味があるということは耳にしていたし、数字がなんちゃらの展開も本編を観ていない友人から紹介されていたので知っていた(予告編は何度か見たけど忘れてた)。なので冒頭の展開にはすんなり入り込めました。もし何も知らなかったら絶対困惑していただろうなぁ(笑)

その物語は綺麗に自己完結されているので、突っ込むのは野暮だと割り切れる。むしろこの映画は何故かオカルト、SF、ディザスターという盛り沢山の魅力を持っているので突っ込む気も失せる。敢えてコメディだと言えば宇宙人の口がフラッシュする技。物語に太陽の話もあるし効力も似てるので思わず「太陽拳か!」と吹いてしまった。さらに太陽拳を使うならばニコラス・ケイジを置いて他に誰がいる!?と余計なことも考える羽目に(笑)うーん、やはりコメディ映画だったのかもしれない。

ディザスタームービーの見所は往々にして予告編で明らかにされている。その点で見れば去年の「地球が静止する日」のように予告編で出し切った感が無い本作は「面白い」に違いないのだ。文字通り目が覚めるような飛行機墜落のワンカットと、地下鉄脱線の迫力満点のシーン、そして最後のスーパーフレアだ。この3っには良い破壊だ!と大満足できました。それだけに少し長く感じてしまったのが残念で、もうちょっとどうにかコンパクトにしてくれればなぁと思いました。

この手の映画はその醍醐味を予告編で「通達」してくれるんだなぁと、改めて感じた。まぁ何にせよ久しぶりの映画館だったので、映画館で見るべき作品で良かったです。(★★★)