「トランスポーター3 アンリミテッド」

お盆中に同窓会に参加してきたんだけど、友人Aくんが「明日、顔知らない女の子とデートなんだよねぇ。」と殺されても文句は言えない発言をかましやがり、そういう話が大好きな女子たちを盛り上げることに成功していた。今までしてきたメールの内容やそいつの恋愛歴の話題から、やがてみんなでその初デートなるもののプランを考えることになり、無難な選択肢として「映画鑑賞」が挙がった。これはぼくの出番!と前のめりになり、意気揚々として「初デート時の映画鑑賞3っのルール!その1、時間厳守。その2、ラブストーリーは避ける。その3、名前は聞かない!(笑)」なんて言ってみたら、見事にスベッてしまい、女子はおろか男子にさえウケなかった。あんなにスベッたのは久しぶりで、死ね!と言われても文句は言えません(泣)

というわけでこの映画。ぼくはリュック・ベッソンが関わっているスカした感じのアクション映画があんまり好きじゃなくて、このシリーズもそれほど好きではないけれど、運び屋という設定は馬鹿馬鹿しくて良かったし、とりあえずジェイソン・ステイサム見とけみたいなテンションで楽しむことはできるだろうな、とは思っていた。やっぱりジェイソン・ステイサムがビシッとスーツをキメるとかっこいいし、ジェイソン・ステイサムがネクタイをクイックイッといじるとかっこいいし、ジェイソン・ステイサムの肉体美はかっこいいのだ!

それが、、、。毎週のように劇場に通っていると、なんとなーく好きな座席ってものができてきて、ぼくは一人で観に行った場合のほとんどは、前方に人が確実にいない手すり前の席を選ぶんだけども(ルールその1)、今夜も謎のトランスポーター混みが発生していた為になんと最前列の席で観る羽目に!!最前列で観ると近すぎて画質悪くなるし首が痛くなるしでロクなことがないのを経験済みで、これにはホントがっくりきた、、、。今まで最前列で観た作品は「ジャッカル」「ターミネーター3」「ゲゲゲの鬼太郎」ですべて後日見直している。

完全にテンションが下がり、アクション映画や映像が派手な作品を観るときは必ずポップコーンを食べる(ルールその2)という儀式も行う気にはなれず。本編が始まると案の定動きの激しいシーンを判別できないわ、セーム・シュルトの呆気なさに拍子抜けするわ、ついには目が痛くなるわで、気分は今年最悪と言える映画鑑賞になってしまった、、、。やっぱりルールを破るとロクなことがないみたい(泣)唯一笑えたのはケリのつけ方。あれ自分に危険が及んでてぜんぜん駄目じゃん!

ちなみにルールその3は「女に注目する」こと。残念ながらこの作品で見えたのは残念なソバカスフェイスだけでありました。(★★)