「女の子ものがたり」

本当は「ホッタラケ」と「グッドバッドウィアード」の2本立てをするつもりだったんだけど盛大に寝坊してしまったので、やむなく予定を変更して「女の子ものがたり」。これ深津絵里がでてるってことしか知らないし、ぼくは男の子だし、果たして大丈夫なのか?と思ってたら、ぜーんぜん大丈夫でした。むしろ大満足の素敵な物語で、唯一の不満はチケットを買うのが恥ずかしかったくらい。まだ「おっぱいバレー」のほうが気が楽だったかも。なぜだか「女の子」という言葉にはいくつになってもドキッとしてしまいます。

ぼくは男の友情だとか兄弟の絆だとかを描いた映画に滅法弱い男の子なので、今年泣けた邦画は「重力ピエロ」だけだったんですが、この「女の子ものがたり」、、、泣いてしまいました!思えば「女同士の友情」を描いた映画ってあんまり観たことがなくて、それはやっぱり女の子の友情って男から見るとつまらないことでギクシャクする脆い関係だし、男同士に比べるとどこか希薄な部分があるからだと思う。ぼくが観てきた女メインの映画って大体「女と女の熾烈なバトル」になってます(笑)

それを踏まえるとこの映画はとても新鮮だと思いました。やっぱりぼくは「女同士の友情」の顛末をあまり見たことがなかったので、あのなっちゃんときいちゃんの「バトル」には「これが女の友情か!」と膝を打ちました。男同士だったら同じ事を心に秘めていても、それを冗談めかして伝えたりできちゃうから、あんな喧嘩には発展しないと思う。けど女の子はああなってしまう。でもそこに「希薄さ」はまるでない。と感じられるあの場面は本当に素晴らしかったです!

さらに素晴らしかったのはキャスティング!幼少時代の三人を「あぁもう少し成長した姿を見たいなぁ」と思いながら眺めていると、「あれ!?成長した!?」と、どう見ても本人としか思えない美女三人が!物語のなかで高校生に成長しただけなので、もちろん本人ではないのだけれど、ホント一瞬びっくりしてしまった。大人を演じた深津絵里も非常に魅力的で、文句なしで「彼女にしたい!」と思わされました。

ぜんざいしるこ君は劇中唯一のまともな男子。あとはろくでなしばっかりだったけど「女の子ものがたり」だからイイんです!(★★★★)