DVDで「ザ・プレイヤー」をみたときのこと。

この1週間で「ホッタラケ」と「グッドバッドウィアード」を観に行こうとして2回も頓挫してしまった、、、。まぁ1回は寝坊だけども(笑)両作品共に大した評判ではなくて、むしろ悪いくらいなんだけども、これだけ機会を逃してしまうと何だか妙な興味が沸いてしまう。3度目の正直で観に行ければきっとイイコトがあるはずだ!こうなったら「BALLAD」と「サブウェイ」は無視してサッサと観てこよう!!とか思ってたら5日から「セントアンナの奇跡」が始まってやがった、、、。スパイク・リー作品を「インサイド・マン」しか観たことがないぼくが果たして楽しめるのか?という疑問はあるけど「2週間限定上映」というワードは非ッ常に魅力的で、もはや参加するだけでもお宝発見的な喜びがあるんじゃないか!?とワクワクしてしまう。

地元にシネコンができたことにより、週に1度以上のペースで劇場へ行くようになって、たぶん5年くらいだけども、ぼくは観てる映画の量も映画を観る目もまだまだ「ひよこクラブ」な感じで、映画を好きなくせに映画については知らないことだらけなんだけど、プラスに考えればそれはつまり今からマイペースに「知ることができる」デザート的な喜びに変わるはずだと思う。というのは、先日ロバート・アルトマン監督作品「ザ・プレイヤー」を観たのだけど、鑑賞後に「あぁ、やっぱりいいわ、映画って」と強く感じたからであります。

「ザ・プレイヤー」の意味が「役者」なのか「やり手」なのかよくわかってないんだけど(笑)この映画のなかにはどうも「映画」と「現実」が混在しているように見えて、その境界線があまり無いように感じた。劇中で起こる「死」は登場人物たちにとっては「現実の出来事」のハズなのに、映画の最後ではその事実を「当たる映画」と言い放つ。この今にも画面から飛び出してきそうな圧倒的な表現力に、ぼくは感動してしまい「映画と現実の境界線ってなんだ!?」と考え込んでしまった。エンドロール中は頭がこんがらがったよ(笑)

冒頭の長回しの次から次へと情報が映し出される緊張感と、流麗なカメラワークに引き込まれる心地よさがとてもいい。引き込まれたら今度はヒッチコック調のスリラーに釘付けにさせられ、最後にはまるで映画のなかに閉じ込められてしまうようだった。つづけて「ショート・カッツ」も観たのだけど、こちらもいわゆる「ハレとケ」みたいなものを強く感じる作品で、やっぱり画面から飛び出てきそうでした。願わくは「マグノリア」を観た記憶を消して連続で鑑賞したかった。アルトマン監督、かなり気に入ったので「ロング・グッドバイ」は観てないのに買ってしまい、これはレベルアップだなぁと(笑)最後に2作品を観るキッカケになる記事を書いてくれたkatokitizさん、ありがとうございました!(だいぶ昔ですが、、、)

予定通りに劇場に行けていないせいか、そんなことを考えながら映画生活を送っているひよっ子でありました。