「カムイ外伝」

これはむごい。むごすぎる。崔洋一監督の作品は見たことないんだけど、良い監督さんだときいていたので「まぁ『GOEMON』とか『TAJOMARU』とかローマ字の似非忍者映画よりは面白いでしょ」と高を括っていたんだけども。やられた。まさかここまでの駄作だとは、、、。シルバーウィーク中にこの映画を見るという友人が何人かいたので今すぐ止めなければ!

良いところは3っだけあった。ひとつはエグい描写がちょこちょこあったこと。もしも、イズナ落としの場面にスローを用いて「顔面破壊」の様子をじっくりと見せてくれていたら、それだけで満足できたはず。ふたつ目は大後寿々花ちゃん。『女の子ものがたり』ですっかりファンになってしまったので、ウィキペディアを見てみたら左利きだと記載されていてちょっぴり嬉しかった。というのはぼくには左利きの女性に惹かれるという遍歴があって(木村カエラ夏帆など)、彼女もその仲間入りなのだ!もしも、松ケンや小林薫のふんどし姿ではなく「裸で温める」彼女の姿を見せてくれていたら、それだけで満足できたはず。

極めつけは3っ目。これは映画の見せ場を惜しみなく見せてくれていた予告編から予想はしていたものの、佐藤浩市の悪代官ぶりがとてもいいのだ!風貌だけでも立派なギャグなのに家来をビシバシ叩く姿はまさに駆け馬に鞭。2009年度の最低助演男優賞は決まりだろう。さらに面白いのはさんざん放置プレイされた挙げ句に、映画の顛末が描かれた絵を見て「飽きた」というくだり。まさにその時点での感想を代弁してくれるんだけども、うぬは一体何者なのじゃ(笑)

さて、肝心の駄目だったところだけど、書き出すとキリがないのでやめておこう。しっかし宮藤官九郎は『少年メリケンサック』に続いて、やっつけ仕事みたいな脚本ばかりだなぁ。そのうち彼がクレジットされていたら「観るもんか!」って思っちゃうぞ。(☆)