「サンシャイン・クリーニング」

魔法にかけられて』の予告編を見たときに「あぁ!『プラダを着た悪魔』の人だ!」とエイミーとエミリーを本気で見間違ってしまい、『プラダ〜』でエミリー・ブラントにぞっこんラブだったぼくは心躍らせながら「今度あの人が主演のお姫様映画がやるんだぜ!!」と得意気に言いふらしてしまったことがある。案の定、公開直前に別人だと判明したときに大ひんしゅくを買ってしまった。

そんな経緯もあって、彼女たちが姉妹を演じると聞いたときには、この上ない解放感でいっぱいになった。ぼくには2人が姉妹だと言われれば疑う余地は見当たらない。何より名前だってよく似ている。女優としてもまさに今が旬なので、最高のタイミングで実現した顔合わせだと思う。さらには大好きな『リトル・ミス・サンシャイン』のチームが製作と言うので、かなりウキウキしていたが実際はそうじゃないらしい。まぁ、そんなことより果たして栃木で公開されるのか?ってのを心配していたら、案の定、公開なし、、、と思ったら2ヶ月遅れで公開されたのでとりあえず劇場で観れて良かった。

サンシャイン・クリーニング』は今、世界で1、2を争うほど輝いている女優エイミー・アダムスエミリー・ブラントの2人が、「特別清掃業」といういくら何でもな職に就く、いわゆる負け組を演じるお話。この小憎い設定をきいただけで、ぼくは絶対気に入る!と確信した。まぁ観てみるとローズ以外の物語が物足りない気もするし、あの終わり方には「懲りないなぁ」と苦笑したくもなるけれど、やっぱりこの映画好きになりました。

決してエイミー・アダムスの下着姿が見れるからじゃなくて、映画みたいな感動だとか幸せというのは現実世界にもちょっとだけ視点を変えれば転がってるものと思えるとこが好きで、この映画の登場人物たちは皆ちょっとだけダメだったり、ちょっぴり変わってたりしていて、なんていうか「愛すべき」魅力的な人物に仕上がっていたな、と。なにが魅力的ってエイミーのブラ、、、。

星の数ほどいる人々を太陽みたいに照らしてくれる。前向きに成らざるを得ない優しい映画でした。(★★★☆)