「2012」

2日続けて『イングロリアス・バスターズ』を観ようと思ってたんだけど、昨日と今日では上映時刻が違っていて入隊間に合わず。せっかく起きたので予定も破壊してローランド・エメリッヒ監督のバカ映画、じゃなくてバカでかい津波とかバカでかい噴火とかがでてくる映画を観た。うん、すごくおもしろかったよ。以上。いやいや嘘です。それにしても『カールじいさんの空飛ぶ家』『パブリック・エネミーズ』いつの間にか公開延期の『アバター』の予告編は素晴らしいですね。

ローランド・エメリッヒと言えば常に地球規模の戦いを繰り広げてきた愛と勇気と希望の監督だ。二言目にはエコエコ言っている昨今に、カンフル剤のような夢物語を提供してくれる。彼は常日頃から「どう地球を破壊してくれようか…」と考えているのだろうか。だとしたらそれこそ壊れている。しかし、人間という生き物は「終末」が大好きなのは事実。去年も地球は静止したばかりだし、邦画でも525だか225だかが制作されていた。みんな日常ではまずお目にかかれない「試練」を映画館で観たいのだ。なんという健全。

とにかくなんだ。毎年この季節になると、ぼくにはこういった「終末」を受け入れる心構えができてしまう。地球様にはもはや毎年ぶっ壊れてくれないと困るのである。本作には大統領がリーサルウェポン仕様になっていたり、ダイアナ妃と同じ…のような鼻に付く描写があったり、どうでもいいようなことがたくさんあったけれど、そんなものはどっかに行っチャイナ!とぶっ飛ばしてしまう破壊力があった。

例によって「方舟」とか言い始めた辺りから興味は薄れましたが、とりあえずカールじいさんもびっくりの「空飛ぶ地下鉄」。アバターも腰を抜かすかもしれない「超特大噴火」。そして、もはや見慣れた感もある現代で最も権威あるパブリックな方を押し潰す「ビックウェーブ」。これだけを観るために1800円払えないようでは40万人から漏れること請け合いなんだってさ。とか言って、すいません、ぼくはポイント使って無料で観ました。あはは。

最後に予言をひとつ。2012年がきたとき、ぼくはこの映画のことをキレイサッパリ忘れていることだろう。そしてまた観たくなるんだ。(★★★☆)