大一番!「レアル・マドリード0−2バルセロナ」

バルセロナレアル・マドリード。共に勝ち点77と並んで迎えることとなった大一番。近年稀にみる拮抗っぷりだなあ、なんて思ってたら、なんと両チーム同勝ち点でのクラシコは実に58年振りなんだそうな!すげー!こりゃたいへんだ!そんな試合を観戦できるコトをラッキーと呼ばずして何と言う!!ラッキーと言えばもうひとつ。クラブならバルセロナ、代表ならアルゼンチンを応援し続けているぼくにとって、その活躍をリアルタイムで目撃できることに感謝しなければならない選手がいる。バルセロナ所属アルゼンチン人FWリオネル・メッシである。

ここ最近の彼はとにかく神掛かっているとしか言いようがなく、誰も彼もどこもかしこも「神」だの「異次元」だのと言って讃えていたけども、いや本当にメッシさんはすごい。もうヤヴァイと思いますよ。先日のCL準々決勝における4ゴールという活躍について、敵方のベンゲル監督でさえ「まるでプレステ」とチート扱いしてますからね。ぼくらの某巨大掲示板を覗けば「メッシは手だけじゃなく足も禁止にすべき」や「メッシは後半から相手チームにうつります」などといったナイスコメントも飛び出しておりました。

そんな超・絶好調のメッシをレアルは止められるのか?昨年と今年のバロンドール対決、メッシとクリスティアーノ・ロナウドはどっちがすごいんだ?ホーム無敗のレアルにバルセロナは土をつけるのか?さまざまな期待と疑問がいっしょくたになりながら幕を開けた大一番でしたが、前半、速いプレスとコンパクトな守備でバルサに思うようなプレーをさせないレアル。おそらく高い位置でのカットから前線のスピードを生かしたカウンター一閃を狙ったんだろうけど、肝心の攻撃の場面でミスをしてしまう。てかレアルが守備から入る時点で主導権はバルサにあるわけだ、と思ってしまいましたねえ。ペジェグリーニ監督はちょっと芸が無い。

対するバルサグアルディオラ監督はと言うと、前日会見で「我々は大胆にいかねばならない」と言った通り(?)イブラヒモビッチの欠場を受け、欠けた3トップの穴に定石通りのイニエスタボージャンではなく、なんとDFのダニエウ・アウヴェスを起用するという、スピードとシュート力あるからコイツFWでいいや、みたいな「まるでウイイレ」のような奇策を仕掛けてきた。結果的に実を結ぶことはなかったけど、選手交代などもベストのタイミングだったかと。なかなか攻撃に転じることができないレアルは次第にファウルが増えていき、33分にはリスタートからシャビ→メッシでゴールをこじ開ける。後半早々にペドロの素晴らしい動きだしから簡単そうに見えて難しいゴールで2−0。レアルはグティ投入後にチャンスをつくるもののゴールには至らず。その後ラウール、ベンゼマが入り最後の攻勢を見せるが、なんとこの2人がかぶってチャンスをフイにしてしまう。何がしたかったのか素人目にはわからないベンゼマを見ると、今年のデタラメ補強は口が裂けても成功とは言えない気がする。

両チーム共にギリギリのプレーがつづき主審もカード大盤振る舞いだったクラシコ。こんな試合では一瞬の閃きと輝きが勝敗を左右するということで、見事アウェイのバルセロナが勝利!今年ももらった!いぇい!