おんどれ大捜査線 ヤツらを介抱せよ「ハングオーバー!」

七夕だからって訳じゃないんだけど・・星の話。という回だったTBSラジオ『小島慶子 キラ☆キラ』をききながら横浜は新横浜、新横浜は横浜スタジアムへ行ってきました。しかし、今季初の中日観戦となるはずが試合はあいにくの雨天中止。しかも、ラジオを楽しく聞いていたのにいつの間にか爆睡しちゃってて、起きたときにはもう神奈川で天気も小雨程度だったもんだから油断してしまい、事前に試合情報をチェックしなかったんです。スタジアムに着いてからあまりのヒトケの無さに不安でいっぱいになり、案の定の事実を知り茫然自失。ほんとうにやってしまいました・・・。

で、何もせず帰るなんてそりゃアンタ虚しすぎるから観てきましたよ。桜木町にて『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』!!ゴールデングローブ賞を受賞したにもかかわらずDVDスルー濃厚という事態に追い込まれ、心ある方々の署名運動などによりヘンな副題を引きつれてなんとか劇場公開にこぎつけた作品。ちょうど横浜スタジアムの近くで上映されていた&ぼくも署名1票いれたので、嬉しい誤算となりました。

ぼくが住む栃木ではアメリカのコメディ、ホラー映画の上映がまず無いので、映画館でケタケタ笑い声があがるという状況自体がかなり珍しいこと。そこにきて本作は館内の雰囲気だけでもワンランク上の上質さを味わうことができました。字幕の上に「・」をつけた英語のおギャグはなかなかスッと笑うことはできなかったけど、酔っ払うことによるお下劣やおバカなど、どう見てもアホらしく見えるお話が丁寧に作り込まれていて大変たのしゅうございました。

結婚を控えた男が親友たちとベガスで最後のハメ外し。へべれけになるまで飲んだくれ、目覚めると部屋には赤ん坊、浴室には虎・・・などなどの緊急事態。一体全体どーなってやがる!?といった半強制的に引き込まれる物語がまず素晴らしく、爆笑しながらの鑑賞というよりは伏線貼りの上手さなどに感心しながら観れる極上の娯楽作品。さらに「結婚」ときくとどうしても「家庭に縛られる」というネガティブなことを思い浮かべてしまう男にはあまりに身につまされる自堕落っぷりに大感激。そーゆー男に限ってお水の女性に同情を抱いたりするというポイントも押さえるパーペキっぷり。まるで卒業写真のような甘酸っぱさを感じるエンドロールも最高でありました。

年間100回程度しか映画館に行かないぼくが言うのもナンだけど、せめて世界中でヒットした作品くらい署名運動ナシで全国公開してほしいものです。それくらいの懐の深さ、日本にならあったっていいじゃない。お金の問題だと言うのなら、いっちょベガスへ繰り出せばいいさ!(★★★★)