館内見目麗しいお姉さまばかり。でもそんなに若くは「ナイト&デイ」

10月6日はトムの日。先行上映にて鑑賞いたしました。トム・クルーズキャメロン・ディアス。誰もが知ってるスーパースター2人のドタバタアクションムービー。

思わず真似したくなるようなやり取りが満載で、なかでも良かったのが「ウィズミー!ウィズアウトゥミー!」のくだり。飲み込みの悪いキャメロンに逆ギレしたトムが、何をするかと思えば小学生レベルの説得を持ちかけるという場面です。男のぼくでも本作のトムにはかなりヤラレましたねえ。

そんな風に「(笑)」をつけながら、ライトな楽しみ方ができる作品ではあったんですが、いろんな映画をウェルメイドに撮り上げるジェームズ・マンゴールド監督作品としては正直チョット物足りないかな、と。ゲラゲラ笑いながら「こっから何か考えさせられる深い描写があるんだろうな…」と結構終盤まで身構えて観ていたんですが、その期待は見事に肩透し。とにかくトムの魅力だけでもいいから、どうにかこうにか他の方向に転化しないものかと願っておりましたが、うーん、残念ながら。

夢の世界=スクリーンから飛び出てきたかのような白馬の騎士トム・クルーズに、アラフォー手前で切羽詰まってる一般女性が恋に落ち、振り回され、事件に巻き込まれていく、というお話であるならば、そのヒロインはどっからどう見ても「普通」でなければ駄目でしょう。トムを凄腕エージェントとするのに対して、キャメロンを平凡な女性とするのはチョット…。

トム・クルーズ版『ラスト・アクション・ヒーロー』を求めていたのでちょっこし残念ではありましたが、トムの今後の活躍に期待が持てました。トムトムトム。(★★★)