最前線のアクション映画「エクスペンダブルズ」

シルベスター・スタローンの号令により新旧豪華アクションスターが競演を果たしたTHE・エクスプロージョンお祭り映画。

銃撃と爆破、カーチェイスパワーボム。一体他に何がいる?と言わんばかりに男の料理的展開が繰り広げられ、理屈という理屈が気持ち良く吹っ飛び塵と化す。しばらくは男臭いの観たくないわって思うくらい満腹にさせてもらえました。あえて不満を言うならば、ジェイソン・ステイサムの頭を大映しにして、男性ホルモンの過剰分泌にご注意くださいって注意書きがほしかったところ(いらないいらない)。

自らを消耗品軍団“エクスペンダブルズ”と称するスタローン隊長率いる傭兵軍団。CG隆盛のこの時代に鍛え上げた肉体のみで勝負する作品。まるで“オレたちは爆破に使う火薬と同じだ”といった嘆きにも似たつくりになっていて、男としてこれは燃え上がるしかない!魂を爆破される快感!

フルCGの青い人間や飛び出る3D映像もいいけれど、脂の乗りきった男たちが暴力にひた走り、観る者の血を湧かせアツイ何かを感じさせる。オレたちは能無しだ、だが、オマエのハートに用がある!というカンジの映画にはいつの時代も最前線に立って、映画界をリードしてほしいものです。今回はひとまずこれにて任務完了。また彼らに会える日が待ち遠しいです。どこまでもついてゆくよ!

時代の荒波にのまれても、戦え!エクスペンダブルズ!負けるな!エクスペンダブルズッ!(★★★★)