once ロンドンの街角で『17歳の肖像』

なんか動画とか貼り付けた記事をアップしたいというだけで更新です。本年度ぼくの2番手映画。『ハート・ロッカー』を1位にしたのは自分が男だからというだけで、実質は同率首位。むしろ本作のほうがこれから何度も見たくなるんじゃないかなあ、と思います。ほろ苦い経験を思い出したとき、そんなときはこの映画を見ればよいのです。

原作、というか、イギリスの辛口女性ジャーナリスト、リン・バーバーによる回顧録を『ハイ・フィディリティ』のニック・ホーンビィが脚本化したものという本作。辛口とか回顧録とかぼくの人間アンテナを反応させるワードがありますが、当然原作は1文字も目にしていません。ものすごく読んでみたいのですが、ぼくのせまい情報網にはまったく引っかかりませぬ。もしかしたら翻訳されていないかもしれないんですがどうなんでしょう。せめて映画へのコメントだけでも知りたいのですが。まあ、あとでもっとしっかり調べよ。

ここ最近、この映画にこんなにも惹かれるのは何故だろうと考え始めていて、いまだにうまく言い表せていないのですが、それもそのはずで、ぼくは主人公ジェニーの心情をつかみきれていません。こーゆー正直な感想が初見時にでてくればいいのですが、映画見たときのインパクトや直感て大事にしたいじゃないですか。1回しかないから。今年は自分からでてきた感想にむにゃむにゃしたものが多くって、本作のもあとで「どんな映画だったけな?」と読み返したときに「・・・うーん」となってしまってですね・・・。

そんなぼくですから、映画の描く「自分自身を受け入れた女性の強さ」に感銘を受けるのは当然で、過去の自分を認めつつも悔いてはいないという、単純ながらすごいところに魅力を感じるんですよね。さばさばなんて言葉じゃ足りない女としてのかっこよさというか何と言うか。ま、要はこの映画に惚れたってことですよね。「気取った気分だわ。愚かなまま」の台詞に何度でもしびれて何度でもきゅんきゅんしようと思います。最高のオープニングにはじまり、自分の経験を思い起こしてしまうようなドラマが展開され、最後には邦題そのまま17歳の彼女の姿がある。あー、彼女ほしくなってきたぜー。なにもしないけど。(★★★★★)