最高なう!『小悪魔はなぜモテる?!』(2010)


ステイ・フレンズ』(2011)で新風を巻き起こしてくれたウィル・グラック監督と初主演を飾ったエマ・ストーンの作品。大期待しながらさっそくレンタルして見ましたよ。いや〜〜〜エマ・ストーン!羽ばたけエマ・ストーン!『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007)や『ゾンビランド』(2009)で大好きになったエマ・ストーン!この映画でもっと好きになったよエマ・ストーン!!はい。DVDスルーになってしまった事や邦題の『小悪魔はなぜモテる?!』という惨事は本当に残念ではあるんですが、この映画の最高っぷりにはそんないろいろが吹っ飛んじゃいましたね。最高最高最高。

「わたしはアバズレよ」なるウソをついてしまった主人公オリーヴ(asエマ・ストーン!)が、周囲との関係性を取り繕うためにやむを得ずウソをつき続ける、というこの映画のストーリーは、まぁ完璧なわけです。自分が変われば相手も変わる、心が変われば態度も変わる、態度が変われば行動も変わる、行動が変われば習慣も変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる、運命が変われば人生が変わる。こんな名言にググっていたらば偶然辿り着いたのでアラ丁度いいわと引用しちゃいました。もし、この名言のはじまり/キッカケが「ウソ」だとしたら、最後に変わる“人生”には、あんまり明るい話題がなさそうですけど、ウソのかたまりである映画の場合だと、そうでもないんですよね。

あとですね、映画のクレジットのフォントとか出方とかをいじくってくれるとワクワクするじゃないですか?この映画のそれというのが本当に楽しくて、画面上の道端などにポトンと落ちてるカンジなんですよ。特にオープニングなんて、その場を歩いている生徒がその文字を蹴っ飛ばしちゃったらクレジットがどこかへ飛んでいっちゃうんじゃないか?くらいにそわそわするほど落っこちてるカンジなんです。チョット勝手な解釈になってしまうんですが、ボクはこの演出を「映画という『地』に足がついている」という風に受け取りました。つまり、あなたの人生は映画ではないけれど、映画という地に足がついていれば、映画は“ウソみたいなこととしてあなたの人生と共にある”という「簡単な答え*1」をとびっきりの笑顔で教えてくれてるんですね。そんなこと言われちゃったらばボクは拳をつきあげて応えるし、何だったら最高だ!最高だ!最高最高最高だ!と叫んであげたりしたいのでありました。ありがとう!『Easy A』!おわり。

*1:『Easy A』には別のきちんとした意味があるけど、でも、これがボクのユーモア