命令:今カレーをナンとかせよ!『ロボット』

『ロボット』感想。

銀のスーツをまとったグラサンの大男と目鼻立ちのいい美女が目を引くパッケージに「ワケわからんが面白い」というインパクト抜群の惹句をのせて絶賛レンタル中のインド映画です。面白かった〜!あらゆる娯楽を取り込んだ勢いには青天井の爽快感がありますね!

それぞれにあまり詳しくはない平均的な見立てではありますが、体術アクションシーンにおけるアッケラカンとしたノリは、往年のジャッキー映画にあったもので、ロボットに襲われちゃうときの「うわ!こいつに太刀打ちできるモノってば、この映画の世界に無いじゃん!やばいじゃん!」ってな具合はあのシュワちゃんみたいなもんです。さらに、そのシュワちゃんがわんさか増えて大変なことになるのは、エージェント・スミスがわらわらとするアレなワケで、さらにさらにロボットがくっついて変形してドンガラッガッシャンするのは、トランスフォーマーを一周してエヴァ使徒になっちゃったようなモノなのです。それじゃあ、いわゆるおバカな映画なのかといえば、きちんと「人間」の「 感情」という部分にも踏み込んでいる「ロボット」のフルコースなんですよね。

そして、あくまでも家族もご近所も恋人も友達も仕事仲間も皆そろってワイワイ鑑賞してガヤガヤ語り合ったりしましょう的な「娯楽」として仕上げているのが素晴らしいですね。そういう意味でラストシークエンスは印象的で、最後の最後にはスピルバーグ的な冒険心もくすぐられるニクい演出が用意されておりました。というわけで、劇場公開用の短縮版とはいえ、たっぷり楽しめました。やっぱり映画は一度覚えたらやみつきですね。最高!インドも日本もロボも人間も!(なに言ってんだ?w)。おわり。