黒いしろくま！『今日、恋をはじめます』

『今日、恋をはじめます』感想。

「妹はやんちゃで可愛い。私はおさげで地味。でも、これでいいの私は。これで…」といった健気な女の子つばき（as武井咲）が、モテモテ男の椿クン（as松坂桃李）と出逢ってはじまるラブストーリー。要所要所で流れるポップなテーマソングたちは、きちんと物語にマッチしていてアガるし、画面に踊る！マークや漫画チックな可愛いらしい動きにも緩急があって気持ちイイです。かなり期待して見に行ったんですけど、過不足はひとつも無いですね。本当に最高でありました。

さて、今年2012年の劇場鑑賞は、たぶんこの映画が最後となります。まだまだ見たいやつはあるんですけど、何やらかんやらで時間つくれなそう。というわけで、昨年の最後のエントリ『宇宙人ポール』（2011）と同じように、今年の映画総括っぽい感想に。

『Easy A（小悪魔はなぜモテる?!）』を最高に気に入ったのは「私の人生はジョン・ヒューズの映画じゃない」という“スタンス”が身に染み、だからこそ、今までボクに起きた出来事とは、ボクにとって最高のものだと思えたからです。映画と共にある人生ですね。『ヤング≒アダルト』が心に残ったのは、縋るような想いで振り返った過去に思わぬしっぺ返しを喰らう主人公が、“今の自分を愛でる”というところへ至る物語にかけがえのなさを感じたからです。『今日、恋をはじめます』は、携帯電話とにらめっこ宛先に残るキミのアドレス〜♪な“17歳の初めての恋”に全力で取り組み、ふと見えた夢に思いっきりチャレンジする映画です。暗い現実に肩を落とすのではなく、思いっきりフィクションしてくれるんですね。過去を振り返るには今を輝かせなければいけないし、その輝きはいつまでも共にあるものなんですよね。なんだかまとまってない気がするけど見ていてとっても幸せな気持ちになれました！つばきと椿クン。ありがとう！おめでとう！おわり。