2013年の映画始めは『LOOPER/ルーパー』で清々しく!

LOOPER/ルーパー』感想。

2013年の映画始め&ブログ始めはこの映画となりました。面白かったです!町山さんが昨年のベストワンに挙げていたことなどから話題沸騰でありましたが最高でしたね。ボクはライアン・ジョンソン監督のことをまるで知らなかったので、ちゃっかり前2作品をチェケラしていました。3作に共通していたことは「自分の人生を知る」ということでしたね。

長編デビュー作『BRICK ブリック』(2005)は、主人公の彼女が残した謎めいた言葉の意味を探っていくミステリーで、その言葉の意味を主人公が「知る」ときに流れる人生の無常観に青春がブレンドされている映画でした。2作目『ブラザーズ・ブルーム』(2008)も兄に与えられた人生のなかでもがきながら様々なことを「知る」男の物語で、ロマンティック・コメディ風に展開されていき兄弟愛に辿り着く楽しい映画でした。

LOOPER/ルーパー』は、殺人のサイクルに身を任せていた男が、自分にできることを「知る」物語でした。とても冷静にドラマが進んでいくので心地よい安心感と緊張感があって最高です。TKと呼ばれるサイキック能力こそある世界ですが、そんな世界でも人の運命を変えるのは人の心による選択なのだというのがとても清々しく、また、サスペンスを盛り上げるならばサトウキビ畑を焼き払ったほうがイイのにそうはしない人間味に熱いものがあるSF映画でありました。ギレルモ・デル・トロクリストファー・ノーランな感じの風貌のライアン・ジョンソン監督。無邪気さと計算高さを併せ持ったイイ監督さん。面白かった!おわり。