もう大雪は勘弁してほしいなという頃に映画館で見た映画いくつか

『テッド』感想。

ダメ男の主人公がどう問題に向き合うのか?ってところに踏み込みそうになるとミラ・クニス神対応しちゃって話が止まる。なんだか釣ろうとしてる魚に逃げられ続けた気分でした。一方、80年代のネタやギャグ描写は勢いがあって意味わかんなくても楽しい。昇進させる上司にアンタ大丈夫?とか最高です。まぁ、でも、やっぱりテッドにとってピストン運動がどのくらい気持ちイイの?とか、あ、そうなったら死ぬんだ〜とか、最後まで思わされちゃう辺り、もう少し説明が欲しかったなァ。


アウトロー』感想。

まだ目立った捜査をしていないのに、いきなり「被害者への先入観をなくせ」とジャック・リーチャーに言わせてくるのが鬱陶しかったです。女弁護士が「6名同時射殺事件」に6名全員をターゲットにしたものだという先入観を持っていたことがわかるし、観客にもそれを刷り込むことができる上手い導入部だとは思いますけど。そんなところで引っ掛かっちゃって最後の最後まで退屈でありました。トム・クルーズが人助けを単発バイトみたいにやってくのは面白い。


ゴーストライダー2』感想。

このシリーズってこんなにハジケてたっけ?と思ったら監督さんがアドレナリン系のひとだった。オープニングの黒人神父による落ち際の射撃がカッコよくって、それに浸っていたら木に引っ掛かってましたとかやってきてワロス。ただ、この勢いも「ライダー発動中は本人格が完全に眠っている」っていう設定には勝てなくて、止まりかけた勢いを看護士さんを無駄に美人にすることや、起き上がってモルヒネモルヒネ言わせたりしてもがいてる感じが微笑ましかったです。あと、ニコケイは脅しとか言葉をまくし立てるのがウマいね。面白かったです。


ムーンライズ・キングダム』感想。

元ネタが何なのかわからなくても監督のこだわり抜いた感じが伝わってくる天才肌な映画でした。双眼鏡などの小道具、音楽、絵本をめくるようなカメラの移動、色合い、役者へのメイク、配役、ガムを吐くなどの仕草、サービス精神のあるエンドロール、それら全てに愛情があって、ひとつひとつを整列させて築き上げた王宮っていうイメージ。ここまで揃っていたら、二人の愛を言葉で確認する必要なんて、全然ないですね。未体験のコトに想いを焦がせる早熟な子ども達と真っ先に影響を受ける子ども達とそれらに振り回され/見守る大人たち、そして、そのどこにも居場所がないからオマエなんか嫌いだ!って言ってくる子ども。そんな、色々な人々への眼差しに愛情のある素敵っぷり。自分には王宮築けるほど好きなモノが無いな〜。羨ましくも感じました。傑作!


『脳男』感想。

予告編が良さげだったのはあくまでキングクリムゾンによるものだと思い知らされる今年初の地雷映画でありました。本編中に解除不能な爆弾がいくつも現れるので、地雷よりタチが悪いかもです。二階堂ふみが乳揉みするシーンがあって、そのシーンの「手慣れてなさ」に「まぁ、そうよねw」って思ったくらい。う〜ん、本当にイイと思った点がひとつも無かったですねぇ。生田斗真好きだから見たいと言っていた彼女さんは、脳男を「野男」と聞き間違えていたようで予想とは違う映画に驚いておりました。予告編、何回も一緒に見てるのに…(笑)おわり。