命短しどうするプロム『21ジャンプストリート』

『21ジャンプストリート』感想。

DVDスルー作品。ジョニー・デップが名を売ったテレビシリーズをジョナ・ヒルチャニング・テイタム主演で映画化。最高でした!テレビシリーズについてはよくわかんないんですど、堂々の今年ベスト候補です。やっぱこういうヘラヘラした感じがボクには合いますねぇ。

モテと非モテのデコボココンビ……ではあるんですが、実は「高校時代にプロムに参加できなかった」という共通点を持ったコンビなんですね。この2人が、高校を卒業したのちに警察学校で再会。警官になるための日々を共に過ごすうちに友人関係となり、晴れて2人揃って警察学校を卒業。しかし、待っていたのはうだつの上がらない公園巡回の毎日。ある日、白昼堂々マリファナをやる集団の逮捕に見事に失敗してしまった2人は「21ジャンプストリート」という怪しげな部署へ回されてしまう。そこで登場するウルトラC!「オマエら見た目若いからさ!高校に潜入捜査だ!最近ドラッグで死んだバカのいた高校だ!そこで売人を見つけてルートを探ってこい!いいな!売人を見つけてルートを探れ!ファック!質問するんじゃねぇ!売人を!見つけて!ルートを!探れ!」というのがあらすじ。この時点でべらぼうに面白い!

そんな最高のプロットのなかに「プロム不参加」というアクセントを含ませておくのが超イイです。並んでヒゲを剃るシーンは、2人の「写し鏡的な関係」を思わせるし、爆破シーンがなかなか爆発してくれないところは、2人が「プロムへ行く」そのときまで祝福の花火を待っているようなんですねぇ。おバカ具合や強引なセリフ回しはもちろん楽しいし、潜入捜査により2人のモテ/非モテの立場を逆転させて友情の機微を描き出すってのも実に上手いと思いました。っていうか、プロムって男にとってもキツいし、女の子にとってもキツいもんですよねぇ。成人式にペアで行かなきゃアレな感じ?うーん、どういうもんなんでしょうかねぇ。これまで映画のなかでチラホラ見かけてきたイベントですが、この映画を見たらますます興味がわきました。というわけで、面白い!最高!大好き!シリーズ続編製作決定だってー!いやっほう!でありました。おわり。