よい子はマネしないでね。オレらの撮れ高減るから『プロジェクトX』

プロジェクトX』感想。

最高。最高の映画です。「あの子は負け組だからパーティーなんか開いてもたかが知れてるさ…(どうせ友達少ないよ…)」と、まさかの親公認ボンクラルーザー男子トーマスが主人公(画像の三人組の右)。映画は彼の誕生日を祝うという口実で開催された酒とドラッグとDJとおっぱいが乱れ咲く乱痴気ホームパーティーその名も「Project X」の大盛況/大暴走っぷりを描いている。

パトライトの赤青なんてネオン代わりさといった狂乱っぷりが凄まじくアガる映画ですが、一番こうグッとくる要因ってのは、うだつの上がらないボンクラ生活を送っていたショボくれ高校生にとって、その17年における「最高」を味わう瞬間が収められているからでしょう。人生において、一度でも「キた!これはキた!」と思うマイレコードな瞬間があったとする。もう27歳されど27歳なボクにとって思い当たる「最高」とは、中学校の球技大会サッカー準決勝で決勝点を挙げたときクラスの女子全員(と思っている)から名前コールされたとき、というのがひとつある。あのときのボクはキてた!間違いなくキてた!映画『プロジェクトX』は、そんなありふれた最高を「再生」してくれます。

登場人物に訪れた最高の瞬間を捉え、カメラに収める。これです。これなのです。そして、それを見る者が自らを顧み、それぞれの気持ちを映画から持ち帰る。こういうことなのです。映画という名のパーティーから思い出という名のプレゼントを受け取る極上の映画体験なのであります。ありがとうトーマス。ありがとうコスタ、JB、そして、ダックス。君らのパーティーは本当に最高だったよ。とにかく最高だった。ところで邦題はストレートにカタカナ表記なんだけど、この際『Project X 一念勃起』っていうのはどうだろうか?ぁいや、いいんだ忘れてくれ。オーケイオーケイ。また来年も期待してる。ハハッ、ジョークだよジョーク。グラシアス。バイバイ。幸運を祈る。ハイ。最高のご馳走映画でありました。おわり



※オマケ。JBがメガネ取るシーンとかヘリに向かってファッキューするトーマスとか好きなシーン超いっぱいあったけど、瞬間最高視聴率を叩き出したレンズ広め金髪メガネガールゆ。