雪がしぶとく残る映画いくつか

マイティ・ソー/ダーク・ワールド』感想。

アイアンマン3』(2013)で幕を開けたアベンジャーズ新章第2弾。見どころとなるのは、ソー(asクリス・ヘムズワース)の困った弟ロキ(asトム・ヒドルストン)が敵なの?味方なの?といったところで、まぁ、2人が映っていれば大半の時間は面白いです。中でもお気に入りのシーンは、「本当の姿を見せろ!」の一言のあと牢屋に一瞬静寂が流れて、それから神殿内を歩いて行くあたり。良かったですねぇ。壊れたCDみたいに飛び飛びなラストバトルも楽しい。舞台がいつも寒そうなので次は夏がいいなぁ。ドラゴンタトゥーのあの博士の無駄脱ぎに敬礼であります!


アイム・ソー・エキサイテッド!』感想。

カマスチュワーデス3人組によるオ・モ・テ・ナ・シ。見終わったとき、“何だかよくわからないけどハッピーな気分にさせられちゃったなー”と思いましたね。まるで、色鮮やかな珍味を食したときのよう(ンなの食べたことないけど)で、味自体がどうなのかよくわからないけど、“きっとこんなものを口に入れる機会は2度とないハズだから今ボクは貴重な体験をしているのだ”と思ってしまう。ハイ。そんな映画でありました。面白かったです!


『RUSH/プライドと友情』感想。

ジェームズ・ハント(asクリス・ヘムズワース)とニキ・ラウダ(asダニエル・ブリュール)。F1ドライバーの2人の実力者の物語。性格の共通点がほとんどない者同士が、同じルール/レースを争います。ニキの祝勝会で憎まれ口を叩いているところなんかではハントに肩入れし、その真面目さゆえ仲間がいないとわかったあとなんかはニキを応援してましたね。2人の間で見事に引き裂かれました。お前らさっさと仲良くしやがれ!ってな感じに。だから、それぞれのレースを終えたあとの最後の会話には一風変わった達成感がありました。ハイ。とっても面白かったです!


ダラス・バイヤーズクラブ』感想。

ノリにノッてるマシュー・マコノヒー主演作品。面白かったです!HIVに感染したカウボーイの男ロン・ウッドルーフ(asマシュー・マコノヒー)が、何クソコノヤローと生を全うする物語。「死にかけの自分」を「それでも生きている自分」に転換してシステムに歯向かう姿、しかも、あくまでそれを“ビジネス”としているのが格好いいです。病気になって人が変わったから善行に励んだわけじゃないっていうところにその人の「地力」があると思います。だから、トランスジェンダーレイヨン(asジャレッド・レト)が“最後の手”を使う場面は悲痛で、その後の抱擁は優しく温かい。ハイ。とてもいい映画でありました。来週のオスカーの行方、楽しみですねぇ。おわり