最高な『GODZILLA ゴジラ』のイイところベスト5!

GODZILLA ゴジラ』感想その2

IMAX3D字幕版ではじめて映画鑑賞しました。やばかったですねー。音すごかった。橋でムートーと接近するとこやばすぎ。館内暑かったのとエグゼクティブシート取れなかったこと以外には大満足です。一回目のゴジラ鑑賞も最高でしたが、晴れてIMAX版鑑賞となった今回は最高のうちの最高でしたね。

そんな鑑賞中に面白いハプニングがひとつありまして、前の席に推定中学生男子3人組がいたんですけど、そのうちの真ん中の少年が、もうコトあるごとに身を乗り出したり左右にいる友人を気にかけたりと終始落ち着きがなくて(笑)その様子が何だか可笑しいなと思いながらの鑑賞だったんです。で、強烈に良かったのが、ホノルルタッグバトルの場面で何を思ったのか座席の上にしゃがむような姿勢に座り直しやがりまして(正座?)、その過程で少年の頭がどんどんボクの視界に入ってきたんです。もちろん邪魔だったんですけど、少年も上がりきったところでハッと振り返って後ろにいるボクの存在に気付きまして、そのあと申し訳なさそうにそーっと座り直していったわけです。その頭が少しずつ上がってきて少しずつ沈んでいく様子が「ごっつええ感じ」の板尾係長のようでして(笑)。何だかゴジラ感をプラスアルファできたような気がしてちょっぴり嬉しかったですよ。ありがとう少年係長。なんか思い出になりました。

さて、2回目のゴジラ感想です。今回は「イイところベスト5」といたします。はじめからこう書けば良かったかも。以下、【ネタバレ】です。


【1】1作目感がイイ!

ハイ。シリーズものの1作目、もしくはシリーズ化を目論んだ映画って、その「誕生」と「登場」をやる既定路線ってあるじゃないですか。まずはじめの一歩として描くべきポイントを取捨選択してシリーズの世界観を構築する、みたいな。で、それが済んだ2作目にやりたい放題。これをゴジラでやられちゃうとキツイなぁと思ってたんですね。なので、この映画の「ゴジラはすでにいた」なるスタート地点にはかなり好感が持てました。主人公フォード(asアーロン・テイラー=ジョンソン)の部屋になんとかニラ対なんとかニラなる怪獣映画らしきポスターもあるしで難なく入り込める世界観です。


【2】主人公フォードがイイ!

母サンドラ(asジュリエット・ビノシュ)が亡くなってからというもの父ジョー(asブライアン・クランストン)はうわ言のように陰謀論と仮説を口にしており、それを「聞き流してた」「乗り越えてきた」と云うフォードの歩んできた道とはいったいどんなものだったのか。彼に想いを馳せることができます。ムートーやゴジラを目の当たりにしたときに見せる表情。「今まで頭の中から振り払ってきた{真実}が突如として眼前に現れた」。そこには悲しみも喜びもなくただ立ち尽くすのみ。物語としては迷子の少年を救うことで「過去の自分」に折り合いをつける、というのも粋だと思います。


【3】あの手この手の見せ方がイイ!

シェルターの扉が閉まるとこなんて焦らしプレイどころか目隠しプレイ!ってほどなんですが、とにかく見せ方がイイです。ジャングルに潜水艦!列車や戦車が火の玉!飛行機から飛行機に飛び火!インパクト描写ヨシです。さらに、あっち向いてムートーこっち向いてゴジラ津波地獄絵図から照明弾を放ち民間人ぽけー!「来るぞ!」のひとことを信用したら来てたのは尻尾で後ろに背びれ!バスの運転手にスイッチオン!ズラシ描写もヨシです。屋上の狙撃兵がフッと撃つのをやめるだとか、エル(asエリザベス・オルセン)の子供を預かる同僚が一瞬見せる覚悟の表情だとか、さりげない描写もヨシとなっております。


【4】ゴジラがカッコイイ!

本命登場。今回のゴジラはもうとにかくカッコイイんですね。古代生物が逆タイムスリップで現代にいてしまう感じはもちろん最高だし、何より今回のゴジラは歴戦の勇者感を感じさせるのが最高です。ナンバーワンにならなくてもいい元々特別なオンリーワンという考え方に首をひねるタイプなので、今回のゴジラの「生き残り感」には参りましたね。ムートーが地上に現れるやすぐさま狩りにいく。オンリーワンなんて甘っちょろいこと言ってたらダメ。オンリーワンなのはそれは「当たり前」で、そのなかでナンバーワンにならないと生き残れなかった。その座を勝ち取って現代に至るのが今回のゴジラさまなんですね。ムートーの口内へ放射熱戦ぶちかますのは「寄生」する奴ら専用の攻撃方法とも思えます。入られる前にぶち込むみたいな。明らか狙ってやってます。素晴らしい。

【5】もう書くことがないけどイイ!

ハイ。以上です。上記すべてひっくるめて早く続編が見たくなる。またこのゴジラに会いたくなる。そう思わせてくれるラストに仕上がってますね。ボクはVSシリーズ世代なので、毎年12月にゴジラ見ないと年越しできないと思ってた世代なんですよ。年末といえばゴジラ、紅白、除夜の鐘です。まぁ、今回の続編は数年先と思われますが、あのときの感覚を少しでも呼び覚ましてくれたうえにこれからの楽しみを増やしてくれたこの映画にはホントに感謝しかありません。世界が終わる。ゴジラが目覚める。その瞬間に立ち会えたことの喜びと感謝。ハイ。次は吹替で見るぞ!ありがとうゴジラ!おわり