アベンジャーズZ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想。

猪木のズンドコ興行に呼ばれそうな寄せ集め軍団がひょんなことからチームを結成!チームといってもスポーツではないのでルールは無用。ルールはないけれど、プランは必要ってなわけでメカへの強さと中の人のネームバリューで改造アライグマ・ロケット(cvブラッドリー・クーパー)が参謀担当。しかし、こいつが無駄にウソつき!計画の中にとんでもないウソをぶち込んでくる!なんだこいつ!なんなんだこいつらは?!そんなカンジで宇宙に広がる自由闊達なアドベンチャー!超超超・楽しい映画でした〜。

女と音楽が大好きな地球生まれのならず者:主人公ピーター・クイル(asクリス・プラット)。裏切りと孤独のクールな女戦士:ガモーラ(asゾーイ・サルダナ)、賞金稼ぎのほら吹きでいろんな意味で頭がキレるアライグマ:ロケットと彼を包むように支える植物型アイアムグルートな相棒:グルート(cvヴィン・ディーゼル)、許せるバカ加減が魅力的な愛憎のガチムチ戦士:ドラックス(asデビット・バウティスタ)。ガチャガチャしたまとまりのない5人がそれぞれの目的を持ちながら結託し、謎の秘宝「オーブ」の争奪戦に身を投じていくお話です。

基本的にはなんも考えずにキャラクターの一挙手一投足!立ちこめる暗雲!世界の危機!仲間との絆!でペロッと楽しめる映画なんですが、見ていて連想したものがボクら世代@80年代生まれの共通アンセムドラゴンボール』です。主人公のサイヤ人っぽい血筋、ピッコロさんカラーや動植物入り交じった豊かな世界観、徐々に帯びていく最後の砦としてのZ戦士感、そして、物語が辿り着く元気玉的クライマックス。それらが重なり合って生み出される「とにかく楽しい感」が、ボクの中に創作物に対する意識として原初的にある『ドラゴンボール』と共鳴してくれたんですねぇ。まぁ、上記しといてなんですがそんなに似てはいないんでうまく伝わらないと思いますが個人的には面白い体験になりました。

「これからやること?良いこと悪いこと両方だ」、そう言って映画は幕を閉じます。やっぱり、自分の欲求に正直な奴等は見ていて気持ちがイイし、これこそ映画の醍醐味だなと思いました。アベンジャーズの面々のキャラがかなり立ってきてるなかであまり有名でないシリーズをならば自由にやってしまおうという舵取りができる辺り、アメリカ映画界のエンターテインメントに対する懐は深いな、というか映画界はスゴいなぁ。ハイ。「オラもっとつえぇ奴と戦いてぇ!」、純粋に戦闘を楽しんでいた孫悟空のようにこれからのMCU作品、これからの映画をボクもスッキリ楽しんでいけたらなと思います。(おわり)