スプリング・ブレイクvs.邪悪なお魚軍団『ピラニア3D』

スコット・ピルグリム〜』と並んで本年度のマイベスト!鑑賞したばかりの今から『ピラニア3D』を24時間繰り返しで見ましょうの会とかあったら是非参加したいところ!素晴らしい!ありがとう!アレクサンドル・アジャ!あまりに感激して泣きそうだったよ!
↓これが・・・

↓これに・・・!

大殺戮!劇的ビフォーアフター!これぞ匠のワザ!

ハイ。このハイブリッドな映像だけでもモチロン大満足なんですが、本作はやっぱりシチュエーションが素晴らしいです。というのも、本作でピラニアたちの餌食となる大学生どもが興じる「スプリング・ブレイク」なる文化。これにヒジョーに憎悪がいや興味がわきました。パンフに寄稿されている町山さんの評論によれば、このスプブレというやつはボンボンたちの道楽らしいのです。春休みにビーチで酒池肉林の大騒ぎしようぜぃ!とな。ふむ。驚いたのはその様子がMTVで毎年放送されている、ということ。ボクが知らないだけかもですが、そのことにあまりに驚いたボクは、なんだそれは!?どれだけお気楽なんだ!?さてはNHKの花火中継でほっこりしとる場合ではないな?!と正気を失いそうに。

悲しきかなボクなんかには到底手の届かない存在、つまり「神」ともいえるスプブレを舞台とした本作。とにかく気持ちがいいくらいクソどもしかいない!主人公となるジェイク君でさえ見た目こそ「妹弟にナメられている冴えない大学生」というカンジではあります。が、彼はウソついてあの場に出向いているし、困ったら保安官のママを呼び出すし、あげくの果てには気になるあのコと「塩、テキーラ、ライム」なるスペシャル儀式もやってしまってるんです。それでいて機転が利くし、いい根性してるしでいい奴、うおおお、考えてみたら主人公が一番むかつくわ!

映画はそんなヤツらが真昼間からドンチャンドンチャンキャーキャーとがなり続けているわけですが、中盤において一瞬だけ静まり返る場面があります。謎の怪魚による殺戮をいち早く察知したポリスが、その危険性をスプブレどもに訴える場面です。あそこで映画は一瞬「おや?これからどうなるのかな?」とテンポが変わりかけたように思います。しかし!んなもん知るかボケ!と海に飛び込むスプブレども!よっ!さすが神!きっと親のコネとかカネがあるからポリスなんぞ怖くもなんともないのだろう!おまえらをポルノ的に撮影して大儲けしたデリック・ジョーンズなる者も現実にはいるそうだな!映画ではそいつをモデルにしたバカが完食されるぜ!ざまぁぁ!・・・といった悪いことを考えちゃうボクにとって、本作は神々しいまでの大傑作でありました。まじ神!