見ざる聞かざる許されざる『猿の惑星:創世記』

まさか泣けるとはで話題の新作映画。見てきました。おもしろかったです。ボクはシリーズをひとっつも見たことなくて何やら有名らしいオチというのも幸い?まったく知ることなくここまでやってきましたので近々シリーズを見てみようと思います。←こういう人の感想だから、以下、いわゆるひとつの“的”なんて無視するぜよっ!

冒頭の研究所内で猿が暴れ回るところではほのかに期待していたCGが頭を抱えるシロモノでどうしようかと思いましたが、中盤から終わりまでの猿の大群がワーッとくる場面はテンションあがりましたね。映像面で楽しめるのには「セリフが少ない」っていうのもあって、ボクはセリフはできるだけ削いだほうが映画はイイと思っているので、サーカス団出身のオランウータンがやや反則気味とか思ったり、はじめて凶暴なツラを見せる場面が「犬猿の仲」ってのもかなりアレだと思いましたが、そんな色々を見ているうちは三猿の精神でグッとこらえればパーッと盛り上がれる映画になっていましたね。楽しかった。

で、思ったのは、この映画ってばセリフ少ないから劇中何度も映るシーザーのイイ顔には見る人それぞれの脳内字幕がつきますよね。ボク的には世の中を変える!オレが!っていう革命的な思いをビンビン感じましたので、はい、ボクはまぁあのゴホン、ええと、ソー“サル”ネットワーク(!)ということで、はい、マーク・ザッカーバーグのような異端児として見ていましたですね。身を挺して自分を守ったゴリラの体をポンポンと叩くシーンはプログラミングをいち早く完成させた「使える人間」の肩をポンと叩くあの場面で。うーん、頭いいやつはこわい。

そんなわけで、うらみつらみのある人物以外への殺生をきらうシーザーの目的とは人類に首輪をつけることなのかはたまた?と、映画は物語の始めの一歩という位置づけなのでまだ何とも思えないんですが、行き着く先は序盤のこのこの〜お前ホの字なんだろ〜?といったノリの「共生」というところしかボクには思いつかないので、これからアッといわしてくれることに期待ですね。おわり。