2012年、映画始めであるゆ『フライトナイト/恐怖の夜』&『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』&『私だけのハッピー・エンディング』


フライトナイト/恐怖の夜
映画始めはこれ。とてもおもしろかったです。どうもボクは映画のテンションがなかなかつかめなくて最後まで「なんじゃこりゃあ?」と思いながら楽しんでしまいましたね。コリン・ファレルのタンクトップという出で立ちがナニ狙ってるのかわかんないし、安易な学園ホラーにはしたくないんだゼといったつくり手の思惑みたいなのも見て取れたし、招かれないと家の中に入れないなどのヴァンパイアのしきたりを執拗に織り込んできたりで、とにかく妙でしたね。監督が自分の空虚さをダッチワイフで埋める男の物語である『ラースと、その彼女』(2008)のひとだということを知ってから見に行ったので、イマイチな主人公にはもったいないきゃわわカノジョが「私はいつも飢えてるのっ」っていうセリフを言ったときに「はは〜ん」と嗅ぎ付けてしまい、さては『キック・アス』(2010)や『ぼくのエリ』(2010)のように「童貞が非現実的な少女に導かれる」映画だな??という予想をしつつ見てましたが、違いましたね。ハイ。あるある。



仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』
見たひとがこぞって高評価をしているのに影響されて仮面ライダーのこと何も知らないのに見ちゃいました。そしてテンション爆上がり!大興奮!ちびっこ達の声をかき消すほどブハァと吹き出すなどしてたいへん楽しむことができました。「お前が泣く時間は、オレたち/あたしたちがつくる!」とか「いつかの明日」とか燃えるセリフがたくさんあったし、とにかく何もかも忘れさせてくれるアクションシーンがノンストップで繰り広げられるのであります。気に入ったのは未来のライダーVSオーズの第1ラウンドにあった横っ飛びの蹴り連打!あのダダダダダーン!にうおおおお!!!ってなりました。ボクはどんな顔したひとが主人公かわからずに見ていたので、変身したときには「おまえか!?」と思ったらすぐやられちゃって次のシーンで別のひとが変身して「なんぞ!?」となるバカみたいなテンションで見ていましたね。ありがたいことに仮面ライダーに詳しいひとがたくさんお友達なので、色々教わりながらこれからシリーズ見ていこうと思いますよ。いやぁ、ホントすごかった。



『私だけのハッピー・エンディング』
ケイト・ハドソンを見に行きました。難病ものといえば昨年の『50/50』が、死に対しての距離感に共感するところが多くて、あまりに満足したせいか正直このテの作品はしばらくいいやというカンジなのですが、この作品も決して悪い印象はなかったです。ただ、ウーピー・ゴールドバーグの姿をした神様が何でも叶えてくれるという「3っの願い事」、これが、死を告げられた直後は「自分がやり残したこと」だったのだけれど、死を受け入れてからは「自分が残すことになる“ひと”のこと」に変わっていて、利己的から利他的にというドラマの描き方が下手なんですよね。冒頭のこどもの面倒を見てあげるとか無駄が多い。ラストの多幸感は画的にもドラマ的にもイイなぁという思いを感じたので、どうしても粗のほうが気になってしまいましたね。というか、ケイト・ハドソンが自分のこどもじゃないコの面倒見てると『プリティ・ヘレン』(2006)が頭から離れなかったですよ。かわいかったなぁあれは。でもまぁ、よかったですね。ハイ。おわり。