シス座流星群と名づけよう『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 3D』


栃木での鑑賞オフ会と銘打って3D字幕版で見てきたよ。一発目のオフ会がこの作品というのも味があってイイんじゃないかなと。公開当時に5〜6回は見たと思う。小学校の高学年になるまでは、ボクにとって映画とはもっぱらテレビで見かけるもので、映画館に行くのも春夏冬それぞれの長い休みに『ドラゴンボール』などの東映アニメや『ゴジラ』『クレヨンしんちゃん』などのシリーズものに友達と友達の兄貴とお母さんと4人で行くのが行事みたいなものとしてあっただけだったんだけど、そんなボクの一人映画館デビューは、親の買い物を待っているのが退屈だから映画館に置いていけと頼んで見た『もののけ姫』(1997)で、満席のなか劇場中段の中通路最前列で見たときの景色を今でもよく覚えている。ただ、同じ年の同じ時期に『エヴァ』の映画を親と並んで見て、「サイテーだぼく」の場面が強烈に気まずかったのも鮮明に覚えている。大体、この辺りから映画を映画館で見るという体験を意識したかもしれない。

次に覚えているのが『リング』(1998)で、小学校の卒業目前に友だち数人と見に行ってラストの恐怖に興奮してエンドロール途中で劇場を飛び出し、そのトップを走っていたボクは勢い余って凍結した道路でまるで『ホーム・アローン』(1990)のワンシーンみたいなで転び方をして皆に大爆笑されたのを覚えている。背負っていたリュックのおかげで怪我はなかった。そのアクシデントがあまりに可笑しくて何日もそのことで盛り上がって、貞子のこともそのあと5回くらいは見に行ったよ。その流れで映画館に行こうというノリが強まって同じメンバーで『ビーン』(1998)を見に行った。そのときは周囲に向けて中指おっ立てるのが流行って、帰り道はみんなで中指立ててたね。中指立てて周囲に強気になったのか、テンションあがった友だちの一人が、ホームレスの人が住んでいるであろうダンボールを蹴り壊したことにドン引きしたのをよく覚えている。そいつとは中学から付き合いがなくなって、のちにそのダンボール君は中学でなかなかのヤンキーになっていたよ。ワイルドだろぅ?

そういうことがあって、友だち数人に呼びかけをして大勢で映画を見に行くということを覚えていたボクは、『EP1』公開時に歴代新記録樹立とか何ちゃらのニュースにテンションフルマックスで、何週間も前から朝の6時に誰々の家に集合でチャリで駅まで行ってそこから映画館まで走って並んで一番最初の回のスターウォーズを見るぞ!という計画を立てたよ。そして、あまりに寝不足で一回目の鑑賞は全員大爆睡、っていうか朝イチの回に客一人もいないし、うわー何なのこれーっていう体験をして、さすがに全編見ずに帰るわけにはいかないのでそのまま座りっぱで二回目も見ちゃおうそうしちゃおうとして、二回目が終わると全員でダース・モールとのバトルを再現してワケもわからず大盛り上がり!っていうことをしたのが超絶楽しかった思い出ですね。中学のころは夜中に流れ星を見に行って誰々と誰々があんなところで肩組んでイイ感じになってやがったよ!っていう話が多かったので、そういった色恋沙汰には何の関係もなかったボクとしては『EP1』のことをその代わりのとしてココに書き残しておこうと思います。3Dでも何でもいいから定期的に思い出したい素敵体験。おわり。