死ぬまでにしたい1のこと『GANTZ』

人気漫画の実写映画化。漫画早く終わってくれえ。読みたくて仕方ないのだよ。一刻も早く満喫にこもって一気読みしたいのだ!タエちゃん!タエちゃん!

結論から言うと“完全”実写映画化と言うにはほど遠い出来だ。どこを修正してもすぐに粗が見つかるほど問題が山積み。逆にどこが良かったのかと聞かれると「役者がよかった」これ以外にない。いや、あった。駅のホームからガンツ球がある部屋にワープする最初の場面。あそこの「バッバッバッ」というエフェクトのきいた映像はアガったぞ。個人的な漫画『GANTZ』の魅力とは「異常なほどかっこいいキメ絵」であって、それは静止画でこそのモノだと思うのだけど、それを映画化するにはそれなりの予算と引きのカットへのセンスが求められる。そこへきて本作が取ったのは、漫画にはないコマ間の描写、そして音楽(声も)。このふたつを武器に映画化にのぞむのであった。

微妙な書き出しだが、ぼくはこの映画を支持する。見ている間ずっとドキドキさせられた。本当に楽しかった。『GANTZ』はぼくの知るなかで『ドラゴンボール』以来の「生き残り&生き返り」を描いたエンターテインメントで、ハリウッド映画をかなり意識したであろう作品だ。この映画版を見ていると、どうしても「その負け戦、おれも乗った!」という思いにさせられてしまう。なぜなのかはよくわからないのだけど、『GANTZ』という漫画が持つ反骨精神を期せずして映像化してしまっているんじゃないかと思う。妙な形で。主演二人の素晴らしい演技*1、脇役陣の完璧なキャスティング、そして、少ない出番ながらタエちゃんを演じた吉高由里子ハイボールな演技などなど...。とにかくやれるだけのことはやろうという意思が伝わってきたのだ。PART2に向けて修正すべきところはたくさんあると思うけれど、もう撮影が終わって仕上げの段階なのだね・・・。あくまでジャニーズエンターテインメントにしなければいけないという制約をどうにかぶち破ってほしい。上から目線とかではなくてね。みんな本気でやってたんだと思うよぼくは!あとは、何か1っでいいからギャフンといわせるモノを見つけてほしい。ダメなら派手に散ろう。応援します!がんばってくだちい!

*1:特に玄野。力に魅了され闇の二宮と化したとき。