2011年劇場鑑賞

ハイスクール・ミュータント『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』

基本的にこのシリーズはアクションシーンがあんまり面白くないので、とにかく派手なモノ見せてくれって期待をしてたんですけど、風だのテレポだの光線だの変身だの、どれも今までに見たことある能力ばかりでその期待はおじゃんに。唯一、ボスキャラの吸収能…

善き人志のためのソナタ『さや侍』

『ソーシャル・ネットワーク』で一番好きな場面は間違いなくオレンジのポロシャツ娘への陵辱シーンだと思うボクだけども、じゃあ好きな台詞は?ときかれれば、まずは「ファッションは完成することがない」をあげたい。まだ見ぬ境地へと挑戦する姿はボクにはあ…

猟奇的な彼女を紹介します『ドリーム・ホーム』

文学フリマオフ会などを終えたあとに渋谷シアターNにて鑑賞いたしました。念願叶ってはじめてのシアターN。本編前の予告から『ムカデ人間』などの胸熱系ムービーを目撃させてもらい大変幸せでありました。いやはや、それにしても文学フリマは最高でした。今…

時を欠ける少女『八日目の蝉』

評判が賛否分かれているので、自分はどうかなと不安を抱きながら鑑賞してきました。結果からいえば、終盤における登場人物たちの姿に大号泣してしまい、また、この特殊としかいいようがない物語についてじっくりと考えてみたいなと思わせてもらえました。ち…

ミラー・インサイド・ミー『ブラック・スワン』

公開されるやいなや大絶賛の嵐を巻き起こしている本作。ボクも初日にかけつけてまいりました。世界で最も有名なバレエ『白鳥の湖』の主役の座を射止めた主人公ニナ(asナタリー・ポートマン)。彼女の抱く狂気についての物語。 映画のなかで印象的なのは「鏡」の…

ロストラブ・イン・トランスレーション『ブルーバレンタイン』

この映画の出来事と実人生が1ミリでも重なれば、映画に対して特別な思いを抱くことができて、そーゆー感想を持てたひとたちが“勝ち組”であって、ボクみたいなのは言うまでもなくアレなんだけど、書きますね。 監督デレク・シアンフランスはパンフレットにて「…

脳内ニューゲーム『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』

エドガー・ライト期待の最新作。渋谷にて見てまいりました。実はボクいわゆる「わちゃわちゃした映像」だとか「ボンクラ男子が主人公の物語」だとかが言うほど好きではなくてですね、あと、妄想は妄想だからいいのであって、急にまゆゆが目の前に現れたりしても…

スーパーマン・ビギンズ『エンジェル ウォーズ』

賛否両論・・・というほど大それたことでもない気がするけど、結構な評判を撒き散らしているザック・スナイダー監督作。見てきました。ボクはダメ映画ながらおもしく見れましたが、いやはやしかし眠りこけてる客の多いこと(笑)ボクも途中かなりキケンでした。…

あの頃ジェファーソン・エアプレインと『シリアスマン』

コーエン兄弟監督作品。主人公に降りかかるわけのわからない出来事が可笑しくて、また、それに動じまくる主人公の姿がとっても人間くさい素晴らしい作品でした! 印象的だったのは、数々の不運に見舞われる主人公ラリー(asマイケル・スタールバーグ)が、それ…

ボクサー・イン・ザ・ダーク『ザ・ファイター』

アカデミー賞ノミネート作品。クリスチャン・ベイルとメリッサ・レオの二人がアカデミー賞助演男優/女優賞を獲得。出演人の過酷な役作りが話題となった一品です。 思えば主人公となるミッキー(asマーク・ウォールバーグ)以外の主要人物はみんな「過去の経験…

ディズニー・ピクサーの魔法のステッキ『塔の上のラプンツェル』

ディズニーアニメ最新作。3D字幕にて鑑賞。飛び出る映像を「さわりたい!」と思ったのは初めてでこの作品の3D映像には本当にたまげました。きらびやかできめ細かくてもううっとり。 主人公ラプンツェルが持つどんな傷も癒してしまう魔法の髪の毛だけども、…

アリス・イン・ウエスタンランド『トゥルー・グリット』

西部劇、銃撃戦、主人公が映画初主演、初めて尽くしのコーエン兄弟最新作。ジョン・ウェイン主演映画『勇気ある追跡』のリメイク作品ではあるけれど、個人的にはいつものコーエン風味に新たな要素が加わったことで、西部劇よろしくコーエン兄弟が新しいステ…

某日ぼけっと見た『毎日かあさん』『英国王のスピーチ』

『毎日かあさん』 映画化がつづく西原理恵子原作作品。漫画は読んだことない。というか、名前を「サイバラ」と読むことさえついこの間知ったのだった。一昨年前に深津絵里目的で見た『女の子ものがたり』はまじに傑作だったし、去年の『パーマネント野ばら』も…

ヒア・アフター・トゥモロー『ヒア アフター』

クリント・イーストウッド監督作品。御歳80歳。絶賛傑作連発中の巨匠の最新作。題材はなんと「死後の世界」。ただ、「死後の世界」そのもの?への言及や描写は少なく、昨年の『ラブリーボーン』とはまた違った趣きの作品だったように思います。どちらかと言えば…

幸せになるための1400の映画『幸せの始まりは』

メモ的に感想をアップしましたが、それじゃあ勿体無いくらい気に入った作品だったので新たにエントリ。『恋愛小説家』などのジェームズ・L・ブルックス監督作品。人生に行き詰まった感のある登場人物たちが、出会いや別れを経てひとまず前を向いて歩きだす…

2月某日鑑賞作品『パラノーマル・アクティビティ2』『幸せの始まりは』『黒く濁る村』

特に一本の記事としてあげる感想が見つからなかったので簡単にメモ書き。 『パラノーマル・アクティビティ2』 鳴り物入りで公開された前作は楽しめた。正体不明のイベント感がすさまじかったのだ。 「怖い」と「びびる」は違う。 固定カメラ、またはハンディカメ…

詠春拳のスピーチ『イップ・マン 葉問』

あのブルース・リーが、ただ一人師と仰いだ武術家イップ・マン(葉問)の物語。新宿武蔵野館で見てきました。っていうかさ、ブルース・リーほどのお人にもさ、誰かの弟子になって修行に励んでいる時期があったんだな!いや、当たり前だけどさ、なんかびっくり…

ファイト・クラブ、その後『冷たい熱帯魚』

園子温監督の最新作。話題沸騰中の問題作ですね。東京まで鼻の下をのばして見てきましたよ。うん、いきなり言っちゃうと本作を手放しで気に入ることはできませんでした。でもすでに大傑作という評価で間違いないと思うので、なぜ自分はそう思えなかったのか…

ぼくにしか聞こえない『ウォール・ストリート』

オリバー・ストーン監督作『ウォール街』('87)の続編。前作を見ずして鑑賞にのぞんでしまったぼくは負け組みです、ええ。 この物語を経てマイケル・ダグラス演ずるゴードン・ゲッコーという男が、一体どういう状況に置かれたのか、また、彼の気持ちにはどん…

死ぬまでにしたい1のこと『GANTZ』

人気漫画の実写映画化。漫画早く終わってくれえ。読みたくて仕方ないのだよ。一刻も早く満喫にこもって一気読みしたいのだ!タエちゃん!タエちゃん! 結論から言うと“完全”実写映画化と言うにはほど遠い出来だ。どこを修正してもすぐに粗が見つかるほど問題…

いま、会いにゆきりんまゆゆ『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』

最近は毎日のように「寝ても覚めてもゆきりんワールド*1」で過ごしておりまして、たまに「目線をいただきまゆゆ*2」されているわけですが、ハイ、AKB48のドキュメンタリー映画を見てきました。本編が始まる直前になんとぼくの斜め前にいたおじさんが「よっし…

人のマスかきを笑うな『デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』

トッド・フィリップス監督作品。話題をさらった前作『ハングオーバー!』から引き続きザック・ガリフィナーキスが登場。ひょんなことから彼と同行することになるロバード・ダウニー・Jr。ダウニー演じるピーターとザック演じるイーサン。二人が繰り広げるド…

世界で一番不運で不幸せな私『クレイジーズ』

ジョージ・A・ロメロ監督作『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖』('73)のリメイク作品。町中の人々が謎の細菌により「狂暴化(クレイジー化)」してしまい、突如として襲いかかってくるお話。 とても面白かったです。テンポよく進んでいく物語に超のめりこめ…

ビリオンダラー・ベイビー『ソーシャル・ネットワーク』

話題が話題を呼ぶ超話題作。この土日に2夜連続で見てきてしまいました。史上最大のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)となったフェイスブック。その創始者であるハーバード大学生マーク・ザッカーバーグについての物語。 ここ数年間で一番すごい映画と…

クリスティーナの超好きなコト『バーレスク』

2010年のうちに見逃していた作品。ようやく見てきました。公開直後の評判も良かったし、見られた方の多くが年間ベストテンにランクインさせていたので、まあ、これは確実に面白いだろう、ぼくも絶対好きなカンジだろう、と、ちーっとばかしユルめのテンショ…

クローバーフィールド/KIKANSHA『アンストッパブル』

新年一発目の劇場鑑賞。2001年に実際に起きた貨物列車暴走事故にインスパイアされた作品。インスパイアというくらいだから、ちょっとくらいは話を盛ってるんでしょうかねえ。 大量の化学薬品を積んでいるため、もし、脱線して事故となればミサイル爆発級…