『真夏の方程式』宿題は夏の終わりに

『真夏の方程式』感想。 ガリレオ1話も見たことないんですけど、面白かったです。モチベーションとしては「難病を患った少年と接するプロ野球選手」を見る心持ちでオッケーでしょう。普段スタジアムで見掛けているユニフォーム姿ではなく、その人の「ひとと…

歳末書き残し映画いくつか

今年も一年間ありがとうございました。来年の映画、どんなものがあるのか特にチェケラしてませんが、どんなものが見れるのかとワクワクしております。皆様に幸多き映画があるよう。来年もよろしくお願い致します。以下、書きたいのに書けなくて残した映画い…

ミス台風一過’13『セレステ∞ジェシー』

『セレステ∞ジェシー』感想。 男女間のいざこざの多くの場合なりがちなのが「どっちが悪い?」という状況ですが、そもそも、お互いに白黒つけようとすること自体がよろしくないです。とはいえ、好きだからこそ看過できずにそうなってしまうものなので、そう…

本年度ゴールデンママデミー賞受賞『ゼロ・グラビティ』

『ゼロ・グラビティ』感想その2 男子なら経験のある「理屈はわかるけど感覚がわからないこと」のひとつに「母親は、お腹の中に赤ちゃんがいる間に母親だと自覚する。父親は子どもが生まれてこないと自覚できない」というのがあります。それを聞くたびに「う…

いずむうびい謹製2013年のベスト映画

いずむうびい謹製ベスト映画のマスコット・ピルグリムさん。 2013年も終わり。今年は何だか長かった…。特に大きく変わったわけではないけれど、1日の密度が変わってしまった気がします。今、昨年のベスト映画記事を引用してコレ書いてますが、その頃との心境…

無重力よ想いをのせて『ゼロ・グラビティ』

『ゼロ・グラビティ』感想。 「宇宙なんか絶対行きたくねぇ!」と思ったし、「あぁ、綺麗だなぁ」とも思いました。主人公ストーン博士(asサンドラ・ブロック)の「どうすればいいの?!」というセリフに見事シンクロしてしまったボクは、そのあとの「ふざけ…

ばけものがかり『イノセント・ガーデン』

『イノセント・ガーデン』感想。 主人公インディア(asミア・ワシコウスカ)の18歳の誕生日に父は死にました。が、何故死んだのかは気になりません。葬儀のとき浮かない表情をしているインディアは、悲しみに暮れているのではなく、元々浮かない表情ばかりな…

『ルームメイト』悲劇のヒロイン共演

『ルームメイト』感想。 超面白かったです!回想シーンひとつ取っても丁寧につくられていて引き込まれっぱなしでした。サスペンスだけれど安心印。それに加えて、浮き足立ってしまうようなショッキングシーンも随所に見られて、実にバランス感覚のイイ映画で…

食べて、祈って、トイレして『悪の法則』

『悪の法則』感想。 ひっさしぶりに映画見ました〜。予告編の印象ではファム・ファタール的な感じなのかなとか思ってましたが、いやはやそんなもんじゃないというかそれどころじゃないというか…。ラストのセリフの瞬間に「…いやいや、お腹いっぱいだわ!」と…

いずむうびい謹製SF映画ベストテン

炬燵を出そうか迷う頃にやってくる毎年恒例お楽しみ企画! 「男の魂に火をつけろ!」さんで開催される映画ベストテン企画に参加させていただきます。今年のお題はSF映画! ⑴『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999 アメリカ ジョージ・…

スウェットヘビロテな今日この頃で映画いくつか

『ポゼッション』感想。 人物が画面中央に配置されていたり、何もない場所にポツンと立たされるカットが印象的で、何やら空間の間を見るように仕向けられている感じ。悪魔的な何かだと勘繰る父親とMRIに出るまで信じない母親、影響を受ける妹と受けない姉、…

2013年度ベストアクターは魔シュー・魔コノヒーさんに決定『マジック・マイク』

『マジック・マイク』感想。 映画監督引退宣言をしているスティーブン・ソダーバーグ監督、2013年公開2本目の映画。最高に楽しい一本でした!セクシャリティ溢れるダンスシーンは見ていて肩身が狭くなると同時にその異様な盛り上がりに魅了…!帰宅してから自…

『R100』人志松本のツンデレな話

『R100』感想。 よくわからない映画だったというかどんな映画だったのか説明しにくい映画でした。要するにSMというよりツンデレじゃね?と思うんですが、鑑賞後、一緒に見た彼女さんがワケわかんないと言っていたのでひとまずこう説明しました…「地震のこと…

彷徨える小宇宙『コズモポリス』

『コズモポリス』感想。 「♩ストリートからメッカ お前の行く先では 死に意味などない」という歌詞から憶測できるのは、主人公エリック・パッカー(asロバート・パティンソン)が「成り上がり」だということ、そして、この映画が「死」というモノを目的地に…

不本意な理想郷『エリジウム』

『エリジウム』感想。 ニール・ブロムカンプ監督の映画は「宇宙船」や「理想郷」といった特殊な事象で現実のほんの一部を尖らせたような、一枚の絵に一筆だけ色を足したような、そんな世界観だと思います。そして、その一部分の土台として、多くの人々の「見…

[撮ってみた]『クロニクル』

『クロニクル』感想。 待ち焦がれた超能力系話題作。バッチリ初日に乗り込んできました〜!最高!パーフェクト!よくぞつくってくれました!見たあとに爽快感しか残らないという充足を味わわせてもらえましたね。ひょんなことから念動力を手に入れてしまった…

病は奇から『サイド・エフェクト』

『サイド・エフェクト』感想。 確かジョニー・デップだったと思うけど、映画を見てこんな言葉を思い出しました。「お金を持つと人が変わるんじゃない。お金を持つとその人の本性が出るんだ」。もちろん見る角度にはよるのだろうけれど、なるほど確かにと思わ…

鋼鉄の破壊『マン・オブ・スティール』

『マン・オブ・スティール』感想。 超さいこー!今年はもうパシリムあるからアクション系はもういいやーくらいに思っていたんですけど、いやはや参りました。見終わってすぐに続編を見たくなりましたよ。大好きなクリストファー・ノーラン製作で大好きなザッ…

全俺震撼。驚異の1日700,000,000回再生。『ホワイトハウス・ダウン』

『ホワイトハウス・ダウン』感想。 夏だ!海だ!ホワイトハウスだ!ってなわけで、6月に公開された『エンド・オブ・ホワイトハウス』に続いて今年2度目となるホワイトハウスぶっ壊し映画です。いやーーー面白かったです!すっごい楽しかった!やっぱり夏休み…

イェーガーを守るひと『パシフィック・リム』

『パシフィック・リム』感想その2。 感想1本でこのお祭り騒ぎを終わらせるわけにはいかなというわけで感想2本目。一番好きなキャラクター、チャック(asロブ・カジンスキー)について。準主役の彼ですが、性格がいちいちフツーじゃないっていうかヘンな感じ…

タイマーリセット!『パシフィック・リム』

『パシフィック・リム』感想。 待ちに待ったデル・トトロさんの夢だけど夢じゃなかった超大作!2D字幕と3D吹替をやっつけてきました〜。まず、素晴らしいのは、スクリーンにほとばしる純度100%の「愛」。あなたと出会い、あなたから学び、あなたのようにな…

『風立ちぬ』美しさでずたずたになりながら

『風立ちぬ』感想。 宮崎駿監督の「こうあってほしい」といった夢想をこれでもかとブチ込んだ夢想無双ではあると思います。でも、あれもこれも都合良く描かれているわけじゃなく、むしろ、描かれているのは矛盾ばかり。それでも、監督自身が、この物語をどう…

絶対に笑ってはいけなくなくなくない『モンスターズ・ユニバーシティ』

『モンスターズ・ユニバーシティ』感想。 子どもを怖がらせて悲鳴を搾り取る「怖がらせ屋」で働いているモンスター達が、実は何よりも子どもを恐れているというユニークな物語と分かりやすい世界観。あと、モンスターたちのシンプルなデザインがとっても好き…

ヨーロッパでよう立派になりまして『ワイルド・スピード EURO MISSION』

『ワイルド・スピード EURO MISSION』感想。 会う人会う人に「お前達、リオではハデにやったらしいなぁ」とか言われまくるのが、シリーズの自画自賛みたいで楽しいです。確かに、前作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)は最高でした。ヴィン・ディーゼ…

うんのよさ999で全面クリア『ハングオーバー!!! 最後の反省会』

『ハングオーバー!!! 最後の反省会』感想。 1作目はマイク・タイソン。2作目はポール・ジアマッティ。そして、3作目にはジョン・グッドマン。そういえば愉快な特別ゲストのいるシリーズだったんだなぁと3作目にして思いました。さびしいけれどシリーズ完…

跪くとシャマラニアン『アフター・アース』

『アフター・アース』感想。 『シックス・センス』(1999)におけるブルース・ウィリス。『アンブレイカブル』(2000)の身体的特徴・超能力・そして存在意義。これらすべては「目には見えないもの」なので「映像化」するには物語が必要になるんですね。ブル…

2013年上半期ベスト映画いくつか

2013年も折り返し。上半期の映画まとめ。映画館で見た新作映画28本、自宅で見た新作映画20本、それぞれからお気に入り映画を選ぶの巻。このままのペースなら昨年の本数は軽く上回りそうだなぁ。見たい映画をたくさん見ていきたいですね。 今年一発目の劇場鑑…

梅雨だく劇場鑑賞映画いくつか

『バレット』感想。 ジミー・ボノボ(asシルベスター・スタローン)の略歴を語る場面で、スタローンのこれまでの写真が映される。これが面白くって、(20歳)非行→収監→釈放→安定→再犯(60歳)という見事なラインナップ。今の顔が一番ワルそうというか手が付…

よい子はマネしないでね。オレらの撮れ高減るから『プロジェクトX』

『プロジェクトX』感想。 最高。最高の映画です。「あの子は負け組だからパーティーなんか開いてもたかが知れてるさ…(どうせ友達少ないよ…)」と、まさかの親公認ボンクラルーザー男子トーマスが主人公(画像の三人組の右)。映画は彼の誕生日を祝うという…

『リアル〜完全なる首長竜の日〜』残る多くの謎と大きな感動

『リアル〜完全なる首長竜の日〜』感想。 黒沢清監督最新作。MOVIX宇都宮の一番デカいシアターでかかっていました。入場後の客入りは平日につき微妙でしたが。まぁ、それはそれとして面白かったです。よくわからない部分も数多くあるんですけど(掌の〇とか…