2010-01-01から1年間の記事一覧

いのちの使い方「プレデターズ」

10日土曜日は久しぶりに総合格闘技DREAMを観戦してきました。今回は特に好きな選手が出場しない回だったんですが、ライト級タイトルマッチの青木vs川尻の試合に「観なければ」という勝手な使命感を感じてしまったので、前日にエヴァやジブリの三流…

母なる照明「プレシャス」

この映画の何に驚いたって主人公プレシャスの「妄想」を真っ正面直球どストレートで映像化したことですよ。あくまで観る前の印象に過ぎないんですが、この作品は映像にシャレたことせずに単純に役者の演技で見せ付けてくるんだろうな、と思ってたんで。プレ…

おんどれ大捜査線 ヤツらを介抱せよ「ハングオーバー!」

七夕だからって訳じゃないんだけど・・星の話。という回だったTBSラジオ『小島慶子 キラ☆キラ』をききながら横浜は新横浜、新横浜は横浜スタジアムへ行ってきました。しかし、今季初の中日観戦となるはずが試合はあいにくの雨天中止。しかも、ラジオを楽し…

いずむうびい謹製2010年上半期の映画ベストイレブン

岡田JAPAN!感動をありがとう!日本代表の未来は明るい!なんて手のひらを返したくなる今日この頃ですが、そろそろサッカーに興味のないひとたちはウンザリなのでしょうか。ぼくとしては動物が初めて見たモノを親と認識するアレで、98年W杯からずぅ…

その男、凶暴に尽きる「アウトレイジ」

ぼくが何でヤクザのひとたちを「恐いなあ」と思うかって言うと、「弱さ」を見せないからなんですよね。どんな危機的状況に立たされてもテメーコノヤローと凄んでくる。普通のひとだったら「マズい、ヤバい」と思うであろう瞬間にも「筋」だとか「けじめ」だ…

大人たちの挽歌「告白」

「あなた方の言葉を100%信用するなんて、出来ません」と森口先生は言った。教師という立場でありながら、自分には生徒を理解する能力もなければ意志もないのだ、と。思えば本当の意味での「告白」をしたのは彼女だけだ。教職を辞する旨を報告する壇上で…

リアル俺ごっこ「ヒーローショー」

空虚で怠惰な毎日を送る主人公・ユウキ。M−1グランプリで優勝して1000万円を獲得する、という肥大した自意識だけを持つ何もない人間。何もないから衝動的な感情に正直。何もないからテキトーに生きて、何もないから妄想好き。漫才コンビを組んでいた友…

2010年5月星取表

リンダ リンダ リンダ ★★★★ゼブラーマン2 -ゼブラシティの逆襲- ★★★★愛のむきだし ★★★★17歳の肖像 ★★★★★あの夏、いちばん静かな海。 ★★問題のない私たち ★★★血のバレンタイン ★★★★リービング・ラスベガス ★★★★★クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花…

愛の言弾「パリより愛をこめて」

『パリより愛をこめて』観ました。男子が憧れる存在として「正義の味方」がある。とにかく悪を正し、常に勝利する存在。ひねくれ者のボクには正義とされる側であるにも関わらず、その風貌がどう見ても悪人寄りであればあるほど輝いて見えるもの。そんなワー…

DYNAMITE!でも、いいんじゃない!?『第10回文学フリマ』

いってきました文学フリマ。今回は何冊か本を手に入れることができたので、これから読書家ぶって本を持ち歩いてみようと思います。映画館にいって上映待ちにバッグからおもむろにBootlegを取り出す、、、す、素敵じゃないですか。シャレオツじゃない…

ぜんぶ、社会のせい「告白」

監督中島哲也、主演松たか子というバッチリ布陣で映画が公開される『告白』を読んだ。この感想はちょっと長くなってしまうかもしれない。できるだけ短くまとめたい。「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたんです。」。この台詞…

素直になれなくてもいい「17歳の肖像」

さいたまは川口、川口はさいたまへ行って参りました。行き先さえ決めてしまえば、その道のりはあんまり調べないという無計画なぼくは、とりあえず川口駅から徒歩8分の場所にあるアリオ川口という建物に行けばキャリー・マリガンに見惚れるコトができるんだ…

逆襲するは我にあり「ゼブラーマン2 -ゼブラシティの逆襲-」

どうせ最初の10分は予告だから、中に入るのはあと5分後でいいや、という具合にのんびり入場するタイプの人いますよね。何を隠そうぼく自身がそうなんですけど、最近はちゃんと時間通りに入場して、きっちりと着席しているんです。というのも『告白』と『…

2010年4月星取表

くもりときどきミートボール ★★燃えよドラゴン ★★★★アルティメット ★★★ハート・ロッカー ★★★★地下鉄のザジ ★★★★★ブルース・リー/死亡遊戯 ★★★ウォッチメン ★★★★シャッター アイランド ★★第9地区 ★★★片腕ドラゴン ★★★★ドラゴン怒りの鉄拳 ★★★★★ショーン・オ…

神様、もう少しだけ「タイタンの戦い」

10日ぶりに映画館へ突入。別にそれほど久しぶりってわけじゃないんですけど、今月に入ってから観た作品ぜんぶにしょーもないモヤモヤを抱えてしまったので、何だかものすごく時間が経ったような気がしました。はい、この『タイタンの戦い』ひじょーにおも…

不思議の国の在りし日「アリス・イン・ワンダーランド」

そもそも3D映画ってなんで最近になって流行り始めたんだろう?『アバター』はたしかに凄い映像の連発だったけど、「これが最高レベルじゃないよね?」とも思ってしまい、心の底から興奮して驚くことはできなかった。とりあえず去年の公開初日によくわから…

基地外へ告ぐ「第9地区」

正直、絶賛するほど楽しむことはできなかったなあ。序盤にかなりイライラさせられたのが痛いです。中間管理職の主人公ヴィカスがエイリアンたちへ第9地区からの立ち退き命令を伝えて回るんだけど、ここ律儀にお家をトントーンて回るわけ。で、これモキュメ…

ネズミーランド「シャッター アイランド」

上映前に予告編でもあった「この線は○○です」が現れて、ああ、たしかに曲がって見えるなあ、脳の誤認識ってあるんだなあ、と改めて思わされました。その面白味を映画にできたらそりゃ画期的ですし、今はなんか映像技術すごいし、「登場人物の身振り手振りに…

大一番!「レアル・マドリード0−2バルセロナ」

バルセロナとレアル・マドリード。共に勝ち点77と並んで迎えることとなった大一番。近年稀にみる拮抗っぷりだなあ、なんて思ってたら、なんと両チーム同勝ち点でのクラシコは実に58年振りなんだそうな!すげー!こりゃたいへんだ!そんな試合を観戦でき…

これぞ映画の軌跡「地下鉄のザジ」

これ大好き!最高!毎日みたい!!って、え!?なになに去年の9月に公開されてたの!?うそーん。まあ、しょーがない。いいよべつに。家でひとりで観るから。ぷんぷん!(痛)。はあ、ちょっと落ち着かなきゃ。でもこんな書き出しになるのも無理ないですよ。…

★4月のいずむうびい★

『ソラニン』 『シャッターアイランド』 『第9地区』 『アリス・イン・ワンダーランド』 『17歳の肖像』 『プレシャス』おー。4月はこんなかんじですかそうですか。ふむふむ。アジカンの歌がかっちょいい『ソラニン』は宮崎あおいが歌う?らしい映画。宮…

2010年3月星取表

しあわせの隠れ場所 ★★★★パレード ★★★リトル・ミス・サンシャイン ★★★★★ハート・ロッカー ★★★★ジュリー&ジュリア ★★★花のあと ★★★★プリンセスと魔法のキス ★★★★ボーイズ・オン・ザ・ラン ★★NINE ★★★★ビッグ・フィッシュ ★★★★★コネクテッド ★★★マイレー…

その照準はいつまでも「ガルシアの首」

ずっと前から観たい観たいと言い続けておいて、結局観ていなかったサム・ペキンパー監督作品。最近、ツイッターなるものを始めたせいもあってか、暇さえあれば誰かのつぶやきやらブログやらの散策に夢中になってしまい、せっかく買ったPS3も眠ったまんま…

燻らす男「ロング・グッドバイ」

ったく・・・。ひとが気持ち良く寝ていたのに何をさわいでやがる。猫ってやつは何も言うこときかないくせに、じぶんの気まぐれは押し付けてくるんだよな。なんだ、なんだよ、ああ、どうやら腹を空かしているらしいな。・・・フゥー。まあ、その気持ち、わからない…

マイジョージ、マイクルーニー「マイレージ、マイライフ」

もう20代半ばだと言うのに、社会の社の字も知らないボンクラであるぼくにも、常々心得ているコト、きっと、この考えが変わるときというのは想像もつかない体験をしたときなんだろうな、でも今のところそんな兆しもないし、もしかしたらいつまでも変わらな…

ズラタンがんばってズラタン「サラゴサ2-4バルセロナ」

相変わらずのスーパースターっぷりで前節につづいて異次元プレーを連発したメッシさん。メッシ依存性、なんて言われてるけど、勝ってるうちは気にしない気にしないっと。でもバルサのやり方はやっぱり「つなぐ」じゃない?ドリブルをするにしてもそれまでに…

素人にはオススメできない「コネクテッド」

基本的にぼくの思考回路は単純明快イエスorノーなので、どうも引っ掛かるんだよなあ、どこか腑に落ちないなあ、なんてことがあると、もうそればっかりが気になっちゃって、うわー!な状態になってしまうんですが、困ったことにこの映画では最後の最後にその…

コンティニュー・シネマ「NINE」

まず思ったのが、「なにをしてそんなにイタリアイタリア言ってるのだ?」ってこと。まあ何も知らないぼくが悪いんですけど。あらすじを知らずに観たから冒頭の「言葉は映画を殺す」というくだりからやや身構えさせられることになって、まあとりあえず映画へ…

世界中へアイウォンチュー「プリンセスと魔法のキス」

はじめのうちは矢継ぎ早な展開だったからさ、なーんだ子供向けか、ポップコーン買っといてよかったぜ、なんて肩の力抜いて見てたらさ、まあ、思いっきり泣かされたよね・・・。あれは泣くよ・・・。ぼくは結構感動ラインがひくいから、ちょっとでもツボに入るとぽ…

なんでぼくはいっつもこうなんだ!「ボーイズ・オン・ザ・ラン」

予告編どころかポスターを見ただけでも「この映画、絶対に気に入る!」と思わされた期待作。が、しかし・・・まさかのモヤモヤ発生でありました・・・。映画終わってから人気のないたんぼ道をチャリンコで爆走して飲み屋へ直行。だって納得いかないよこんなの。な…